差別と貧困の撲滅目指す服飾ブランド「PWP」名護から世界へ
- 2021/5/6
- 社会
「ファッションを通して、世界中から貧困や差別を無くしたい」ー。アパレルブランド「PWP(ピーダボピー)」を展開する代表の城間光規さん(24)=名護市=の言葉だ。ことし1月からTシャツやハットなどの販売をオンラインで開始しており、売り上げの一部をユニセフなどに寄付する。貧困や差別への強い問題意識は、自身が直面した“世界の現実”を自分事として引き寄せたからだ。
ロゴに込めた思いとは
4月の10、11日に名護市の「道の駅」許田にポップアップストアを出店し、両日の売り上げから子ども食堂を運営する団体に寄付をした。
商品は他にも、パーカー、ジャケット、バッグなど、多彩に展開している。どれもシンプルで身に着ける人を選ばないデザインが持ち味だ。デザインや経営、マーケティングなどを全て城間さんが手掛けている。
ブランド名の「PWP」は「Pray for world peace(世界平和を願う)」の略。ブランドロゴのデザインを3カ月は考えたという。
背景色の白、黄、黒は、それぞれ「白人」「黄色人種」「黒人」を表し、文字色の赤は血の色を表している。「肌の色はそれぞれ違うけど、同じ赤い血が流れており、みんな平等だ」という意味を込めた。
PWPの文字が筆記体であることにもこだわった。文字を途切れることなく一続きにして「みんなつながっている」ことを強調した。
とにかく最初は全てが手探りだった。ブランドの立ち上げ方や生地の仕入れ方など、YouTubeなども参考にしながら、実際にアパレル業界で活躍している人に人づてで話を聞きに行って、商品販売にまでこぎつけた。