沖縄電力、3期連続でトップ 県内企業売上高
- 2021/5/5
- 経済
東京商工リサーチ沖縄支店は3日、2020年県内企業売上高(20年1月期~12月期)ランキング(銀行・保険など金融業除く)を発表した。トップは、3期連続で沖縄電力となった。
今回のランキングでは、多くの企業で決算期が20年3月となっており、新型コロナウイルスの影響が出るのは次回の発表以降になるとみられる。上位100社の売上高合計は、前年比326億1600万円(1.4%)増の2兆3431億6500万円で、4年連続で過去最高を更新した。
上位10社の売上高合計は、同284億1700万円増の9858億4800万円となった。全体に占める構成比は42.1%で、前年から0.7ポイント増加した。100億円企業は、前年から1社増の76社となった。
売上高1位の沖縄電力は、他社販売電力料の増加や電灯・電力で新規顧客による需要の増加があったものの、他事業者への契約切り替えによる需要減により販売電力量が減少し、燃料費調整制度の影響もあって3年ぶりに減収となった。
2位のサンエーは、既存店の衣料品、家電など住居関連、外食が消費税増税や暖冬の影響でそれぞれ売上高は減少する一方、全体の6割を占める食料品が前期比1.2%増収で、浦添西海岸パルコシティの新規開業もあって過去最高を更新した。
3位は沖縄徳洲会で、19年12月に社会医療法人木下会を吸収合併した効果に加え、既存施設全体でも60億円の増収となったことで売上高を伸ばした。
4位はイオン琉球で、イオンやマックスバリュなど51店舗で暖冬の影響から衣料品が前期比で減少したが、売上の8割を占める食品が増加し、牧志、安謝、とよみ各イオンドラッグ開店効果等で15期連続の増収となった。
5位の沖縄ファミリーマートは、7店舗を閉鎖する一方で8店舗を出店。2020年2月末現在で326店舗を構え、地元企業と提携した天ぷらの販売などで、前年比4.2%の増収だった。
6位は沖縄セルラー電話で、2019年11月に提供を開始した「auでんき」に加え、スマートフォンなどのモバイルや光通信回線の契約が増加するなどで、9年連続の増収となり、順位も前期の7位から一つ上げた。
このほか、7位りゅうせき、8位金秀商事、9位サンシャイン、10位日本トランスオーシャン航空だった。
(記事・写真 宮古毎日新聞)