首里城復元の「御材木」国頭から那覇へ 国際通りでお披露目
- 2022/10/31
- 社会
首里城の再建に向けて、29日にトレーラーに載って国頭村から首里に向かった材木(オキナワウラジロガシ)が30日、那覇市の国際通りでお披露目された。樹齢98年、長さ約9m、重さ4tの「御材木」を先導するように、那覇、泊、久米の爬竜船(ハーリー船)が大型トラックの荷台に乗って進む「地バーリー」も披露された。同日開催の「第7回世界のウチナーンチュ大会」の前夜祭パレードとタイアップすることで、首里城復興が着々と進んでいることを海外にもアピールした。
首里城の復元・復興を祈願するイベント「いざ 首里城 令和の木曳式」の一環で行われた「那覇フェスティバル」での一幕。観光客や地元の人々が、興味津々な様子でスマホのカメラを向ける姿も見られた。
1992年に首里城正殿などが復元された「平成の復元」の際には県産材木は使用されておらず、台湾産のヒノキを主要構造材としていたが、今回の木材は国頭村の村有林から無償提供された。
11月3日には那覇市首里綾門大道(中山門跡~守礼門)で、琉球王朝時代の木こりを再現した参加者が行列行進する「木遣行列(きやりぎょうれつ)」が実施される他、正殿復元工事の起工式が予定されており、いよいよ本格的に再建に向けて動き出す。