琉球の川シリーズ③ 首里の古道と真嘉比川
- 2021/3/1
- 社会
時代や景色は大きく変化しても、古から止まることなく流れ続ける川。その川に沿って歴史を辿ってみると、思いがけない発見が実はたくさんあるものだ。
琉球の川シリーズ第三弾は、前回までにお届けした「安里川」と、首里を間に挟む形で対を成す「真嘉比川」についてお届けしよう。安里川と真嘉比川、実は元を辿って上流まで遡ると、源流は同じ「弁ヶ岳」にある。
那覇で最も標高が高く、峰全体が御神体とされる弁ヶ岳から生み出される二つの川は、首里を挟み込むように二手に別れて流れている。
安里川の起点とされている部分は、高速道路那覇インターチェンジの近く。那覇にありながら、昔懐かしい田舎の小川のような雰囲気が漂う。この川の流れを境に西側が那覇、東側が南風原となっている。
真嘉比川の起点に絡む謎の三角州
そしてもう一方真嘉比川の起点として分かりやすい場所が鳥堀交差点だ。
交差点すぐ近くのAコープ目の前には、古いコンクリート橋の残骸なども残っており、確かに雰囲気はあるのだがどこか腑に落ちない。街中に突如人工の川が出現し、ここが真嘉比川の起点と言われても違和感がある。
源流の弁ヶ岳からこの場所に流れてくるまでのどこかもう少し上流で、起点らしい姿を目にしたい!と付近を散策すると、近場に妙なアングルをした謎スポットがあることに気が付いた。