上原彩子プロが提供 ~ひとり親家庭にお弁当を~

 

 米ツアーを中心に国内外の大会で活躍する、那覇市出身のプロゴルファー 上原彩子(うえはら あやこ)選手。同期は宮里藍さんや横峯さくらプロなどがいる。アスリートとしての実績もさることながら、社会貢献活動をライフワークとしていることでも知られる。今回は、ひとり親家庭への支援に取り組んでいる。

食のこだわりにメッセージを添えて

 那覇市観光大使であり、18年目と迎えたプロ生活を支える「食が体と心の健康をつくる」との思いから、市内のひとり親家庭へ美味しい夕食を届けたいと思い立った上原プロ。”那覇市母子寡婦福祉会”や、自身もファンと語る小禄の”nokoto cafe”(ノコトカフェ)などの協力を得ながら、盛り付けを手伝った弁当にメッセージを添えて提供している。この取り組みは2月15日からスタートしていて、取材した2月25日は自ら弁当を手渡した。

 「私は毎年(卓上)カレンダーをつくっていて、皆さんにカレンダーを購入して頂いた売り上げ全額を、去年は首里城復興のために那覇市に届けるという活動をしました。今年は同じようにその売上金で、無添加や有機栽培の食材にこだわったお弁当をひとり親家庭に届けたいと思ってプロジェクトをスタートしました」

親子団らんの時間を

 3月末まで、”那覇市母子生活支援センターさくら”など市内数カ所で、平日は毎日50食ずつ、計1600食を提供することになっている。お父さんお母さんが仕事で帰ってきた後に買い物や夕食の準備に掛けなければいけない時間を、子どもたちとの団らんに使って欲しい、ということが、夕食用弁当に込められた一番の思いだ。

 「お弁当は喜んでいただけたし(直接)お渡ししながらの話で、仕事が朝6時から夕方6時まであって、なかなかお子さんと接する時間がなかったりと聞きました。本当にたいへんだと思いますので少しでも役に立てたらいいのかなと」

 弁当を提供された人たちにも話を聞いた。父子家庭に育つ孫の面倒を日中見ているという女性は「コロナ禍で(状況が)激変して、私たちも仕事は頑張ってやっているが(弁当をもらえるのは)ありがたい」と語った。また子ども2人と自身の分を受け取ったシングルマザーからは「食費の面でも助かる」との声があった。

感謝のインプット・アウトプット

 上原プロは長くピンクリボン(乳がん早期発見・撲滅)活動にも協力していて、バーディー1つあたり1000円のチャリティーを行うなどコース内外での活躍は、沖縄の若手ゴルファーたちの手本にもなっている。また「ファンの支えがあってこその社会貢献」という感謝の思いも常々ブログなどSNSで発信している。公式YouTubeチャンネルの、最近アメリカで撮影したというUFOの動画も必見だ。

 去年はコロナ禍で中止になるも、今年は開催される女子プロゴルフの大会「ダイキンオーキッド」(琉球ゴルフクラブ・3月4日~7日)に出場する。地元での活躍を、沖縄のスポーツファンに注目してもらいたい。

上原彩子プロ公式ウェブサイト
https://www.ayako-uehara.com/
(ブログ 「ゆんたく日記」にて弁当提供について詳細)

公式YouTubeチャンネル


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