県が示す6つのワーケーションモデルとは?エリアごとの特色提示

 

世代で違う旅行需要

JTB総合研究所主席研究員の山下真輝さん(ウェビナー画面より)

 「沖縄におけるワーケーションの可能性」とのテーマで登壇したJTB総合研究所主席研究員の山下真輝さんは、旅行需要が、従来型の「高い快適性」「ステータスシンボル」「ベストサービス」から、特に若い層で「一生に一度の体験」「本物の体験」「エコツーリズム」などにシフトしていることに触れ「沖縄でもこのニーズに対応できるプログラムや受け入れ体制が必要です」と述べた。
 また、ワーケーションで何度もその土地を訪れてもらうことで、定住人口にもつながる点などに期待を寄せた。

家族連れワーケーションで関係人口創出へ

ワーケーションプランナーの児玉真悠子さん(ウェビナー画面より)

 県の「沖縄ワーケーション促進事業」の一環で、本島北部と中部でそれぞれ実施したモニターツアーに参加した、ワーケーションプランナーでライター・編集者の児玉真悠子さんは、沖縄ワーケーションの可能性として①四方八方が海に囲まれ、ただ滞在するだけでリフレッシュできる②もともと観光地でオフ時間の過ごし方の選択肢が多いため、社内交流や研修の場としての可能性が高い③長期滞在をしたいという声が多く、ワーケーション先に適している―の3点を挙げた。

 特に家族連れのワーケーションに関しては「長期滞在ではその土地に暮らすように生活できます。子どもにとって第二第三の故郷となり、未来の関係人口創出にもつながります」と話した。

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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