県が示す6つのワーケーションモデルとは?エリアごとの特色提示
- 2021/4/4
- 経済
県文化観光スポーツ部観光政策課は3月23日、アフターコロナを見据えたワーケーションの在り方を考える無料ウェビナー(ウェブセミナー)を開催した。県からは、受け入れ先としての魅力を高めるべく、県内エリアごとの特色を生かした6つのワーケーションモデルなど、コロナ時代でも入域者数を呼び込むための戦略が提言された。
6エリアの個性を集客に
ワーケーションとは、「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた言葉。休暇も兼ねた滞在先で仕事をするスタイルで、リモートワークの普及で注目を集めている。
県は「沖縄ワーケーション促進事業」を展開しており、ワーケーションを「新たな観光ツールとしての確立」「関係人口の拡大・創出」の両面から推進している。
県文化観光スポーツ部の渡久地一浩部長は、沖縄の持つ観光資源や魅力を最大限に活用するという観点から、県内6エリアごとの地域特性を反映させたワーケーションプランを提示した。心身の健康作りや社内交流など、多角的なニーズに応えられるワーケーションの地としての在り方を模索する。
①那覇エリア―オン・オフバランス型
~都市機能と首里・琉球文化が融合した那覇エリアで、仕事と余暇のメリハリをつけながら過ごす~
自然・文化体験の場として、首里のまち巡りや、琉球漆器、紅型などの伝統工芸体験、うちなー食堂巡りなどを提示した。那覇市内はオフィス街としての機能を持ち、多くのコワーキングスペースがあることから、しっかりと仕事に向き合えることにも利点がある。
②南部エリア―のんびりリラックス型
~自然と土地の文化(聖地など)が融合した、のどかな風景の中で過ごす~
糸満市の漁師町や南部のグスクなどを歩くことで社員同士の団結を深められるとし「世界遺産である斎場御嶽で心を整えたり、地元の神聖な魚や食材に触れたりするなど、普段よりもペースを落とし、自分自身や働き方を見詰め直すのもオススメです」と紹介した。