8月の沖縄観光客64万人 国内客はコロナ前の9割まで回復
- 2022/9/27
- 経済
沖縄県は26日、2022年8月の入域観光客数が対前年同月比で2.2倍の64万800人だったと発表した。新型コロナの影響で入域ゼロが続いていた外国客も100人が訪れた。外国客の入域は2年5カ月ぶり。また、8月は国内客だけをみると新型コロナ前の19年比で86.7%まで回復した。県は、今年度の入域観光客数の推移については「おおむね順調」との認識を示した。
県庁で会見した県文化観光スポーツ部観光政策課の金城康司課長は、8月の国内客入域状況について「行動制限がない状況で、一部(那覇―成田路線)を除く航空路線で全便運航となったことや、各航空会社の提供座席数が増加したことから、回復しつつある」と説明した。
沖縄への入域観光客数は、2019年に過去最高の1016万3900人(国内客723万3900人、外国客293万人)を記録。その後は、国内客は新型コロナによる行動制限、外国客は入国制限により、2020年の入域客は373万6600人(国内客347万9700人、外国客25万6900人)、2021年は301万6800人(全て国内客)となっていた。
今年度、県は入域観光客数610万人を目指している。新型コロナによる国内での行動制限がなくなったことなどで、8月時点で目標の4割まで到達したという。県は、今後の需要喚起策などの実施を踏まえ「おおむね順調と考えている」との見解を示した。
また、外国客は8月2日~14日の間に那覇と韓国の仁川を結ぶ路線を週3便で再開したことで100人を計上した。
9月について、県は行動制限がない状況が続きシルバーウイーク期間もあることから、さらなる需要回復が期待される一方で、相次ぐ台風接近による航空便欠航の影響などを注視していく必要があるとした。
外国客については、台湾や韓国、香港、中国を含む国や地域からの入国制限措置が継続していることなどから「厳しい状況となっている」と話した。
(記事・写真 宮古毎日新聞)