アジア枠のジェイ・ワシントンが合流!開幕目前のキングスが練習公開

 
練習前のストレッチ。並んで腕を伸ばす選手たち=9月26日、沖縄アリーナ内サブアリーナ(長嶺真輝撮影)

 2022-23シーズンの開幕を目前に控えるプロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスが9月26日、沖縄アリーナ内のサブアリーナで報道陣に練習を公開した。10月1日の今季初戦まであと5日となっているだけに、各選手が積極的に声を掛け合ってコミュニケーションを取り、チームプレーを細かく確認。球団初のアジア枠選手となるフィリピン出身のジェイ・ワシントンもチームに合流し、準備万端といった様子だ。

連係を細かく確認 10月1日に宇都宮と初戦

ドリブルで松本礼太(右)を抜く今村佳太

 「ゴーゴーゴー!」「ナイス!」ー。

 昨年完成したばかりで、まだ新しい沖縄アリーナのサブアリーナ。ユニホームこそ着ていないが、本番さながらの鋭い眼差しでプレーする選手たちの掛け声で、フロアは活気に満ちていた。

 この日は約1時間半のチーム練習で連係や様々なメンバー構成を確認。その後、個別のワークアウトやシュート練習などを行い、終了した。キングスは10月1、2の両日、昨季ファイナルで敗れた宇都宮ブレックスを沖縄アリーナに迎え、開幕カードを戦う。

EASLに向け活躍期待 ワシントン

ボールを手にするジェイ・ワシントン

 練習終了後には松脇圭志、ジョシュ・ダンカン、ワシントンの新加入選手3人と桶谷大HCによる記者会見が開かれた。

 入団後、初めて報道陣の前に姿を見せたワシントンは40歳のベテランで、母国フィリピンのリーグ(PBA)以外でのプレーはキングスが初めてとなる。9月22日に合流したばかりだが、「素晴らしい施設、素晴らしいチームメートとプレーできることを非常に嬉しく思っています」と頬を緩めた。自身の強みを問われると「シュート力に加え、ベテランとして若手選手を高めていけること、相手ビッグマンを抑えられることです。早くチームに溶け込めるようにしたいです」と意気込んだ。

 また、今季初開催となる東アジアスーパーリーグ(EASL)にも出場するキングス。EASLは外国籍選手の登録がBリーグより1人少ない2人となっていることから、アジア枠で登録できるワシントンは身長200センチのビッグマンとして活躍が期待される。

練習中にコミュニケーションを図る田代直希主将(右)やワシントン(中央)ら

 桶谷HCも「ワシントンがいてくれることで、ビッグマンがローテーションできる。EASLで彼の存在意義が一番発揮されると思っています」と期待感を表す。

 ワシントンは母国フィリピンのチームとも対戦することになるが、「日本のチームの一員として、長年キャリアを積んできたフィリピンリーグのチームと対戦できることは非常に嬉しく思っています。自分がどれだけチームを変えることができるのか証明すべく、練習に励みたい」と楽しみにしているようだった。

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