「リトル沖縄」大阪市大正区を街ブラ“国内版沖縄移民”を考える
- 2022/9/27
- 社会
ことし10月には「世界のウチナーンチュ大会」が1年間の延期の末に開かれるとのことで、コロナ禍での規模縮小開催ではありますが、沖縄移民について考えさせられる機会が増えてきました。戦前戦後に沖縄からたくさんの人がハワイ、北米、遠くは南米などに生活の地を移し、その子や孫たちも移民先社会に馴染みながらも、はたまた沖縄文化を継承しながら暮らしているわけです。
そこで改めて考えたいのは「国内移民」。ライトに言えば「引っ越し」なんですが、海を渡って居を移すという点では「移民」とも言えそうです。今回は、沖縄県出身者がやその子孫が多く住む大阪市大正区を歩いてきました。
金城さん、羽地さん、福里さん
大阪市の南西部、海に面する場所にある大正区は、人口約6万人で、大阪市24区内で最小。沖縄県で言うと糸満市ぐらいです。面積は南風原町ぐらいの広さで、人口密度は浦添市ぐらいとのことです。あくまで一説ですが、大正区民の4人に1人が沖縄県出身者や子孫とも言われています。
今回の目的地は、平尾本通商店街。通称「サンクス平尾」と呼ばれているところです。この商店街のある平尾地区こそが「リトル沖縄」と呼ばれている場所だそう。
大正区には鉄道駅が、区の北端にある「大正駅」しかありません。JRと大阪メトロが乗り入れています。そこから大阪シティバスに乗って、最寄りの「平尾」というバス停に行きます。
大正通(府道173号)を南下していきます。府道といっても片側3車線の大きな道です。15分間程度経ったころでしょうか。平尾に着きました。