2023年を「本格的なインバウンド復活の年」に JNTOが最新動向説明

 
台北から那覇空港に到着した国際線の乗客と、出迎えるOCVBや沖縄県の関係者(2022年10月)

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は1月31日、国内、そして県内でもインバウンドが再開したことをを受けて、台湾、香港、韓国を中心とした海外市場の情報や旅行ニーズなどの現状について学ぶ「インバウンド市場動向セミナー」を開いた。会場には主に観光産業の関係者が集まり、真剣な面持ちで最新の海外動向についての話に耳を傾けた。

 講師を務めた日本政府観光局(JNTO)の担当職員は、2023年を「本格的なインバウンド復活の年」と位置づけ、「東アジア市場はインバウンド復活に不可欠な存在」として、多様化・変化する各市場のニーズに応じたプロモーションの必要性を強調した。

日本旅行の人気は「食」と「買い物」

 訪日外国人旅行者は2019年には過去最高となる3,188万人に達していたが、新型コロナウイルスの感染拡大によって20年には412万人に激減し、翌21年には25万人となり調査開始以来最低の数字となった。22年は水際措置の段階的な緩和もあって383万人となり、回復傾向にある。中でも東アジアの市場シェアは大きく、韓国の回復が顕著だという。

 講師はJNTO海外プロモーション部の東アジアグループの高橋歩さんと松田博和さんが務め、それぞれの担当地域の市場動向について説明した。

 3市場に大きく共通するのは、日本旅行に期待することが「日本食」「ショッピング」「繁華街の街歩き」だったこと、さらに自然や景勝地への関心も高いということだった。また、海外旅行の情報収集源として、いずれの地域でもYouTubeがよく利用されていることや、個人ブログやSNSなどのいわゆる「口コミ」が旅行前に役立つ情報として活用されていることが特徴として挙げられた。

若年層ゴルフ人気が今後のカギとなる韓国

高橋歩さん

 韓国の海外旅行動向では、行きたい国の第1位が日本となっており、高橋さんは「リピーターをいかに地方に誘導することができるかが、今後のカギになってくるでしょう」と説明した。また、これまで滞在期間が短かった傾向だったのが長期滞在になり、さらに付加価値の高い施設や体験に対して「お金をかけた旅行」も大きなトレンドになりつつあるという。

 加えて、韓国の最近の動向として高橋さんはゴルフ関心層の広がりに着目した。現在韓国ではコロナ禍の安全な野外スポーツとしてゴルフが注目を集め、20~30代の若年層のプレイヤーが急増。2021年時点でのゴルフ人口は564万人で、コロナ前の19年から94万人増になっているという。

「ゴルフを楽しむ人たちは消費単価も地方訪問率も高く、ヘビーリピーターになる傾向・可能性があります。日本製のゴルフ用品への興味が高いということもありますし、沖縄の自然を生かしたコースや温暖な気候をPRすることで大きく取り込める層があると思います」

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