沖縄発の映画配給会社 アジア各都市巻き込み“文化の中継貿易”

 

 また、地元発の映画が充実しているのも沖縄の特徴だ。菅谷さんは「プロダクションも作り手も多いのが特徴です。毎年のように『沖縄の人が沖縄を舞台に撮った映画』が出て、ロングランで人気がある作品も多いじゃないですか。最近ですと『洗骨』(2018年、照屋年之監督)などがそうですよね」と説明する。

合作の日本側として万国津梁

 沖縄を拠点に国際的な活動を重ねるムーリンプロダクション。今後の展開について黄さんは、沖縄に根差す大切さにも触れる一方で「沖縄を拠点にしても国際製作には日本として参加できますから、日本のフィルムメーカーとしても積極的に関わっていける強い会社になりたいという野心があります」と話す。沖縄から映画を通して、万国津梁の鐘を鳴らす。

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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