組織や個人の伴走者「ファシリテーター」ってどんな仕事?
- 2020/9/4
- 経済
気付き、実行する力が未来を切り開く
沖縄の社会課題は山積している。特に貧困と教育の問題は相関関係にもあり、負のスパイラルから抜け出せられない家庭も多い。自己肯定感を高めて「自責思考」を深める重要性を、沖縄の子どもたちにも向ける。
「自発的にたくさんの情報を吸収し、学び、自助努力できるスキルがあれば、たとえ家庭環境が悪くても将来を覆せると思うんです。でも、そんな姿勢を持つこと自体が難しい。『自分がやることで可能性を広げる』『やれば変わる』という次の一歩を踏み出せる力があれば、解決できることも増えるはずです」
ただ「すぐに解決を目指さなくても良いんです」と言う。北村さんは続ける。「“解決を目指すという気持ち”そのものに価値があります」
自分で前に進む力や自信があれば、とにかく未来を切り開く推進力になる。その推進力を生み出せるエンジンを、対話で引き出すことが重要なのだ。
「誰かがその日、最後に笑ってもらうのが好きなんですよ。最初どんなに疲れた顔で来ていたとしても」
相手が笑顔になるまで、答えにたどり着いてもらえるまで、近道厳禁、焦らずゆっくり。ファシリテーター・北村さんは、問いを重ねて相手の気付きを引き出している
北村ファシリテーション事務所
https://kitamuramasaki.com/