無料誌「OKINAWA部活星」現場に届ける“教育的意義”
- 2021/5/20
- 社会
戦略の一つとして、渡名喜さんが採ったのは、担任の先生から児童生徒への直接配布だ。これまでも各校に配布されてはいたが、校内に数冊程度置いて取ってもらうという一般的なフリーペーパーの配布方法がほとんどだったため、興味のある子が自発的に取らなければなかなか読んでもらえなかった。そこで、県教育庁と連携して、担任の先生から子どもたちに直接配布することで、各家庭へと届ける確率を上げることに成功した。
「担任の先生から配られた情報って、親御さんも気になって見ることも多いと思います。その時に質の高い情報が載っていたら、読み手にとってもスポンサーさんにとっても良いのではないかと思います」
子どもたちへの思い乗せて
今後は、運動系の部活のみならず、文化系の部活についてもどんどん発信していく構えだ。「絵を描いたり、書道をしたりするのにも、結局は体が資本なんですよね。普段運動とかけ離れた生活をしている人も、何かを続けたり、パフォーマンスを上げるためにも体のケアは大切であることを知ってもらいたいです」
飛び込んだばかりのフリーペーパー事業に、渡名喜さんは「素人です」と謙遜するが、子どもたちにかける思いは誰にも負けない。「素人が素人なりにしっかりと思いを乗せて作れば、きっとそこに刺さる層がいると信じています」