FC琉球新メンバー14人大紹介 新ユニフォームや一発芸も

 

 サッカーJ3のFC琉球は13日、那覇市の琉球新報ホールで「2023シーズン新体制発表会」を開催した。移籍や昇格で新たにメンバーに加わった14人の選手が紹介された他、新ユニフォームが発表された。新たなチームスローガンは「ONE OKINAWA」。会場を埋めたファンに対して倉貫一毅監督は「目標は、優勝して昇格です」と言い切り、J3に降格してから1年でのJ2復帰に向けて決意を新たにした。

新メンバーが自己紹介

 新しくFC琉球のメンバーとなった選手は、以下の14人。それぞれが壇上で自己紹介し、自身のプレーの特徴などを述べた。

名前/背番号/ポジション/前所属/得意プレー

【移籍加入】9人
森侑里 3 DF 筑波大学 ビルドアップやコーチング
牟田雄祐 4 DF いわてグルージャ盛岡 ヘディング
白井陽斗 7 FW ファジアーノ岡山 攻守両面におけるスピード
岩本翔 13 MF 筑波大学 ゴール前での決定的なパスやシュート
荒木遼太 15 DF 中央大学 対人の強さと運動量
高安孝幸 19 DF ツエーゲン金沢 相手を剥がすドリブル
山内舟征 23 DF 関西学院大学 スピードを生かしたカバーリングやビルドアップ
チョ・ユンス 29 DF 城南ドラゴンズU-18 足の速さ
鍵山慶司 41 DF おこしやす京都AC 対人守備

【期限付き移籍】4人
平松昇 18 MF 湘南ベルマーレ チャンスメイク
森田凛 20 MF 徳島ヴォルティス ※当日は都合により欠席
ジョン・ジワン 21 GK 全北現代U-18 背の高さ
藤原志龍 33 MF 徳島ヴォルティス チームの為に全力で頑張る

【昇格】
津覇実樹 28 MF FC琉球U-18 どのポジションでもこなせる所

 韓国出身のチョ・ユンス選手とジョン・ジワン選手は、勉強中だという日本語でスピーチをした他、ウチナーグチで「ハイサイ」と挨拶。サポーターからは温かい拍手が贈られる一幕もあった。

新加入の(左から)藤原志龍選手、チョ・ユンス選手、津覇実樹選手

倉貫監督「スタジアムから笑顔で帰ってもらえるように」

 琉球はJ2参戦4シーズン目となった昨季を22チーム中21位で終え、初めてJ3に降格した。J2での昨シーズンは失点数がリーグで3番目に多いといった課題もあった。2023シーズンは特に、DFの9人中7人が新加入の選手と一新しており、1シーズンでのJ2最速復活を目指す。

 チームスローガンの「ONE OKINAWA」には「1点をもぎ取り No.1を勝ち取る」「沖縄が1つになるような奇跡をもう1度起こしていく」「もう一度1つになろう」といった意味が込められている。

 倉貫監督は以下のように挨拶した。

倉貫一毅監督

「昨シーズンはスタジアムに足を運んでもらったのに、笑顔で帰ってもらう機会が非常に少なく、申し訳なく思っています。今シーズンはみなさんに笑顔でスタジアムから帰ってもらえるように、魅力的なサッカーを展開していきたいと思っています。昇格のためにはみなさんの力がさらに必要になると思います。昨シーズンと同様に熱いご声援をよろしくお願いします」

新ユニフォームには透かしでアレが

左から、ファーストユニフォーム、セカンドユニフォーム、ファーストユニフォームキーパー用、セカンドユニフォームキーパー用

 2023シーズンの新ユニフォームも発表された。

 ファーストユニフォームはこれまで同様ベンガラ色を基調にしたもので、沖縄の海をイメージしたブリリアントブルーのラインを合わせた。着用して登壇したMFの富所悠選手は「青が新鮮でかっこいいと思います」と話した。

富所悠選手

 セカンドユニフォームは白が基調。両方とも前面にはシーサーが、背面には沖縄本島とその周辺離島が、それぞれ透かしで大きく配置されている。

 2023シーズンに向けて背番号が変わった選手は以下の3人。

MF武沢一翔 25⇒5
MF清武功輝 13⇒8
FW野田隆之介 18⇒9

 清武選手は「もともと8番が好き。小さい時からずっと着けていました。初心に戻るという気持ちで8番を選びました」と話し、なじみ深いお気に入りの番号を背負ってJ3優勝とJ2復活を狙う。

 1月18日までが新ユニフォーム販売の初回受注期間となっており、この期間内に注文すると新シーズンの開幕戦までに購入者へと届けられるという。FC琉球のウェブサイトで購入できる。

一発芸「駆け込み乗車」

 今回の発表会では事前にTwitterで募集した質問に新加入選手が答えていくなど、プレー以外の魅力や横顔に迫る企画も盛り込まれた。

 「沖縄に来て驚いたことや、これまで住んでいた地域との違い」について問われた牟田雄祐選手は「温かさに驚いています。雪かきから1日が始まる岩手県から来たので、半袖で過ごせることにびっくりしています」と話し、「もっとたくさん半袖を持ってくるべきでした」と予想外の気温差だったようだ。

 「過去にFC琉球と対戦した時の印象」を問われた白井陽斗選手は、昨シーズンのファジアーノ岡山時代の試合を思い出しつつ「最後まで粘り強く戦うという印象があります」と答えた。

 「今はまっていること」については、県出身の高安孝幸選手が「物件探し」と回答。1LDKの物件を探している最中だといい、それに対してコーナーのサブMCを務めたFW野田隆之介選手が、チームのオフィシャルトップパートナーの1つであるプロトソリューションが運営する不動産情報サイト「グーホーム」を勧める一幕もあり、会場から笑いを誘った。

 MF武沢一翔選手が新加入選手ではないのにも関わらず急きょ壇上に招かれ、一発芸を要求される場面も。間髪入れずに「行かせていただきます」と披露したのは、一発芸「駆け込み乗車」

駆け込み乗車をして、
ドアに顔を挟まれてからの
「ウーパールーパー」

 それに岩本翔選手も続いた。

ジュリアナ東京を彷彿とさせるバブリーなダンス
右手を振って踊り続けてからの
「高いところでしゃぶしゃぶ」

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長濱 良起

投稿者記事一覧

フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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