キングス”同窓会” !?クーリー、今村、並里、古川… Bリーグオールスター、来年は沖縄で
- 2023/1/17
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグのオールスターゲーム2023が13~14日、茨城県のアダストリアみとアリーナで開かれた。メーンの試合では、ファン投票で選出された琉球ゴールデンキングスのジャック・クーリーと今村佳太が桶谷大ヘッドコーチ(HC)率いるチーム「B.BLACK」で出場。対するチーム「B.WHITE」にも沖縄出身の並里成(群馬クレインサンダーズ)、狩俣昌也(B2・長崎ヴェルカ)など元キングスの選手らが多く名を連ね、さながらキングスの”同窓会”のような雰囲気を漂わせた。
WHITEではその他、元キングスの古川孝敏(秋田ノーザンハピネッツ)、橋本竜馬(レバンガ北海道)、ジョシュ・スコット(宇都宮ブレックス)が出場し、指揮官も元キングスHCの佐々宜央HC(同)が務めた。
豪快アリウープで沸かす 感慨深い場面も
選手入場で辻直人(広島ドラゴンフライズ)がピンクの全身タイツ姿で登場したり、”お祭り男”として知られる篠山竜青(川崎ブレイブサンダーズ)が水戸市開催にちなんで水戸黄門に扮するなど、試合開始前から会場は大盛り上がり。日本代表の二大ポイントガードである富樫勇樹(千葉ジェッツ)と河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)によるジャンプボールでゲームが始まった。
各選手が豪快なダンクや長距離スリーポイントなどオールスターならではの派手なプレーを見せる中、13日の記者会見で「チームメートのクーリーに点を取らせたい」と公言していた今村はクーリーへ絶妙なアリウープパスを送り、リングに走り込んだクーリーが空中でボールを掴んで直接ダンク。今村は「クーリーは『久しぶりのアリウープだった』と言ってましたね。決まってめちゃめちゃ嬉しかったです」と振り返った。普段はインサイドが主戦場のクーリーがスリーポイントを決めるオールスターならではの得点もあった。
昨シーズン、チームメートとして戦った今村と並里がマッチアップしたり、キングスのインサイドを支えてきたクーリーとスコットがゴール下で対峙したりと、キングスファンにとっては嬉しいシーンも。キングス時代から仲の良い並里、橋本、古川が同じユニホームを着て、オールスターで緩くなりがちのディフェンスで前からプレッシャーを掛けて会場を沸かせる場面もあった。司令塔としての能力に定評のある狩俣もまわりの選手を使いながらゲームコントロールし、持ち味を発揮していた。
並里は「めちゃめちゃ楽しかったです。昔のチームメートがいっぱいいたので、いいものを思い出しました。バスケも含めて話が合うので」とにっこり。同じくキングス時代に並里とチームメートだった狩俣も「久しぶりに彼(並里)とプレーしました。変わってないです。彼は彼です」と感慨深そうだった。
狩俣はB2のチームから選ばれた数少ない選手だったため「B1の試合しか見たことがない方もいると思うので、僕自身にとっても、チームにとってもこういう場で知ってもらえるのはすごいいい機会です。ありがたいですね」と笑顔を見せた。
試合は127-123でBLACKが勝利した。
沖縄アリーナでも盛り上がりを!
試合終了後には、今回の開催地をホームコートとする茨城ロボッツの平尾充庸主将から、来年の開催地となる沖縄アリーナをホームとするキングスの今村にボールが渡されるセレモニー「ボールリレー」が行われた。次回開催に向け、今村は「沖縄アリーナはリーグやファンの皆さんから注目されているアリーナなので、沖縄アリーナの本気を見せて今までにないようなオールスターにできたらいいですね。沖縄アリーナは異空間なので、より楽しい空間になると思います」と意気込んだ。
沖縄開催では、地元出身の並里や狩俣の再選出にも期待が高まる。2人にも思いを聞いた。
「もちろん出たいですよ。そのためにはこれからの1年が勝負だと思うので、皆さんに楽しいと思ってもらえる情熱あるプレーをしたいです。それがみんなに伝わったらなと思います」(並里)
「いや、もう選んでください。ぜひ、投票してください。沖縄アリーナはまだ一回も立ったことがないし、会場に試合を見に行ったこともないので、そのサプライズがあればすごく嬉しいです。皆さん、待ってます(笑)」(狩俣)
試合後の記者会見では、試合中を通してオールスターの盛り上がりに最も貢献し、大会MVPに選ばれた篠山に、沖縄開催で選出された場合のパフォーマンスを聞くと、「さっき富樫さんから『MVPも取ったし、これで綺麗に引退なんじゃないか』と言われました(笑)。沖縄のことはまた想像できないですが、進退も含めて熟考したいと思います」と冗談ぽく答え、会見場から笑いを誘った。