DeNA神里、世界マスターズ陸上金メダリストの譜久里さんに”弟子入り” 足武器に再起誓う

 
譜久里武さん(右)の指導に真剣な表情で耳を傾ける神里和毅(左)=1月19日、豊見城総合公園陸上競技場

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズに所属する外野手の神里和毅(29)=糸満高校ー中央大学ー日本生命出身=がオフの自主トレーニング期間を利用し、世界マスターズ陸上の金メダリストである譜久里武さん(52)に弟子入りした。年明けから週1回の計3日間、陸上クラブ「アスリート工房」を運営する譜久里さんなど県内陸上選手らの合同練習に参加。近年出場機会が減少している中、自身最大の武器である走力に磨きを掛け、再起を誓う。

効率的な出力法学ぶ ケガ防ぐ効果も

 1月19日午後7時過ぎ、神里の姿はライトに煌々と照らされた豊見城総合公園陸上競技場にあった。この日は3日間の練習の最終日。15人ほどの参加者に混じり、真剣な表情でメニューに取り組んでいた。

譜久里さん(左)と並んでミニハードルを超える練習に精を出す神里

 「1、2、3、1、2、3…」。譜久里さんの掛け声に合わせ、コースに並べた10個のミニハードルを太ももを高く上げながら超えていく。他にも重さ3kgのメディシンボールを両手で股下から遠くへ放ったり、60m走を数本こなしたりして、短距離走で重要になる股関節やお尻の筋肉の使い方を身体に覚えさせた。メニューをこなしながら譜久里さんや、男子100mで10秒35の沖縄県記録を持つ与那原良貴(アスリート工房)から細かい助言を受け、加速力を高めるためのスタート時の姿勢や地面からの反発を利用した効率的な出力の仕方を学んだ。

 練習メニューや走っている時間が多い訳ではないが、充実した表情を浮かべていた神里。合間には「野球は練習で長い距離を走るけど、少ない本数を走るこっちの練習の方がきついです。ちゃんと自分の力を使えている気がします。シーズン中にもこういう練習を取り入れれば、身体にいい刺激が与えられます」と語った。

「一番」のポーズをしながら笑顔を見せる譜久里さん(左)と神里

 最後の60m走では譜久里さんと同程度のタイムを出し、「8割くらいの力であれくらいのスピードが出た。以前より楽に前に進んでいる感触がありました」と納得の表情を浮かべた。

 師匠の譜久里さんは「野球は塁間の約27mを全力で走りますが、その時に強く足首を返してしまったり、力に頼り過ぎてしまう傾向があります。すると、股関節の動きが悪くなって肉離れやハムストリングのケガをしたりしてしまいます」と話し、効率的な体の使い方を学ぶ事でケガを防ぐ効果もあることを強調。その上で「自分の体のコントロール能力が上がったので、バッティングや守備でも余裕が出てくると思います」と語り、神里の活躍を期待した。

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