タレントの照屋由規さん、B.B WAVESで再び 初めて息子に見せる“ステージ上のママ”

 

 5歳の息子は初めて、カッコよく踊るママの姿を見た。「ママすごい!自分も踊る!」。

 自宅でダンスの練習に励む“ママ”は、元B.B WAVESのメンバーで現在はタレントやモデルとして活躍する照屋(旧姓:玉那覇)由規さん(38)だ。10月2日に開催される「沖縄アクターズスクール大復活祭~本土復帰50周年記念~」に出演するB.B WAVESは、同スクールの生徒からなるグループでありながら、日本武道館での公演を成功させるなど全国的な人気を誇った。

 グループとしては20年ぶりの復活ステージに照屋さんは「ステージで別の顔になっている母親を自分の子に見せる機会ってなかなかないと思うんですよ。尊敬されることもあまりないでしょうし(笑) だからうれしいです。息子にも好きなことで輝いてほしいです」と笑顔がこぼれだす。沖縄コンベンションセンターでは、3500人の前でライトを浴びてパフォーマンスするママが待っている。

きっかけは「安室奈美恵オーディション」

 沖縄アクターズスクールは、安室奈美恵やSPEED、DA PUMPなど数多くの沖縄県出身スターを輩出した、言わずと知れた芸能スクール。照屋さんは中学1年生から24歳まで同スクールに通っていた。きっかけは「第4回安室奈美恵オーディション」で審査員特別賞に輝いたことだった。

 「クラスの子たちが4人でオーディションに出ることになって、私も最後の最後で『一緒に出ない?』って誘ってもらったんです」。歌もダンスも好きで、自分も出たいと思う気持ちはあったものの、人見知りだった照屋さんはその気持ちを心の内に秘めていた。「誘ってもらえて『よっしゃー!』って思っていました。自分からは出る勇気がなかったのでうれしかったです」

 西原東中学校の一つのクラスからオーディションに5人も出るほど、当時の沖縄アクターズスクールは少女たちの憧れの場所でもあった。沖縄アクターズスクールでレッスンを積んで頭角を現せば、東京でデビューして全国区の人気者になれるという道筋が出来上がっていた。

 沖縄アクターズスクールのメンバーが出演する番組「BOOM BOOM」(沖縄テレビ)は毎回欠かさず観ていたという。この時はまさか、自分が同じ番組に出演し、B.B WAVESとして日本武道館のステージに立つことなど想像もしていなかった。

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