沖縄初のプロ球団・琉球ブルーオーシャンズ トライアウトで見えてきたこと

 


 沖縄初のプロ野球球団として2019年に発足した琉球ブルーオーシャンズ。沖縄の地をリスペクトし、県民と共に歩み、共に繁栄することをスローガンに、意気揚々とNPB入りを目指して発進した矢先、新型コロナウイルスの感染拡大によって出鼻をくじかれ目標達成には困難な船出となってしまった。

 実働2年目の今年、チームはどのような方向に進んでいるのか、6月26日、野手のトライアウトが行われると聞いてホーム球場の一つANA BALL PARK浦添に取材に出向いた。

コロナで野球が出来ない選手にチャンスを


 トライアウトとは、本来は適性検査・試験興行を意味し、一般にスポーツ競技の団体に加入を希望する選手が、団体関係者の前で自己の能力をアピールし、契約を目指す場のこと。野球のシーズンまっただ中に開催することは至極珍しい。なぜ今なのか?今年からGM(チーム運営全般の責任者)にも就任された清水直行監督に聴いてみると、「怪我やコロナなどいろんな事情で野球が出来なくなった選手たちにチャンスを作れたらいい」という監督の強い思いだという。

清水監督が選手に声を掛ける


 今回チャレンジしたのは遠く北海道から参加した選手を含め、ほぼ沖縄出身の19歳から23歳の7人。雨上がりとあって屋内での開催となり、見極めるには厳しい環境になったが、20メートルタイム走、内外野のノック、内野連携、外野遠投などが行われた。

 昨年11月のトライアウトも受け、2度目の挑戦となる選手や、浦添中学から愛媛県の松山聖陵高校へ野球留学、その後、大野倫(巨人)、新垣渚(ダイエー)、大瀬良大地(広島)などを排出した名門九州共立大学へ進学しながらも、野球部のみならず大学までも辞めてしまった選手もいた。

 中退した彼は「大学は200人以上の選手がいて、コロナの影響もあって僕のような実力では自主トレしとけっていわれるだけなんです。しっかりトレーニング出来る環境が欲しかった。実家(浦添)に戻って沖縄のチームのトライアウトがあると聞き、よしやってやると思って」。この日のためにしっかりと準備して臨んだ。

20メートルタイム走


 トライアウト終了後、清水監督は選手たちを集め声を掛けた。「今回は現時点での評価。これで終わりではないから。君たちの助けになれればと思っている。柔軟に対応していきたい」。結果は1週間後である。

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