As Alliance独占インタビュー 初メジャー盤『Clearer』シングル3部作で

 

 沖縄県を拠点に国内外で活動する5人組ロックバンド「As Alliance」が初メジャーリリースとなる最新シングル『Clearer』を2月10日にユニバーサルミュージックより配信リリースした。シングル3部作の第一弾で、4月10日には『Asleep』を、6月10日には『Ever(the wolf with wings)』を立て続けにリリースする予定で、それぞれのシングルごとに沖縄と東京でリリースツアーを行う。

 ことしで結成10年。1月には新ギタリスト・GENKIが加入しさらに勢いに乗る5人が秘める想いとその素顔に迫る。

結成10年で「『ありがとう』のプレゼント」

 クリーンボーカルのBRANDONと、シャウトボーカルのTSUGUMAが織りなすカリスマ性溢れる圧巻のライブパフォーマンスや、一つの音の塊となって胸に響く楽器隊の重厚さで、観る者を一気に引き込む魅力を持つAs Alliance。今作『Clearer』は、満を持してのメジャーリリース曲となった。

Q.メジャーレーベルからリリースしたという点で、心境の変化はありますか?

TSUGUMA「率直に言うと『やっとここまで来られた』という思いはあります。良い意味でのプレッシャーを感じているので、それがプラスの影響になれば。大勢にAs Allianceを知ってもらうという目的の上で、メジャーというのは大きな節目にもなっています」

ボーカル・TSUGUMA=2月11日、沖縄市のRemy’s(Get A Life studio提供)

Q. 今作『Clearer』について聞かせてください。

BRANDON「今までのAs allianceにないようなポップでキャッチ―な曲です。歌詞も明るいイメージにしています。この数年間で世界に暗い話が多い中で、キツい時にこそお互いが一番必要な存在であり、力を合わせて一緒になって乗り越えていこうという意味を込めました。10年間サポートし続けてくれたお客さんへの『ありがとう』のプレゼントです。お客さんがいてくれるからこそライブができるし、ライブがあるからバンドが続けられるし。みなさんに感謝の気持ちです」

Q.外部プロデューサーが編曲で関わって、バンドとしては初めての共同制作の音源に仕上がっています。

BRANDON「一度完成したと思っていた曲がプロデューサーから戻ってきた時に、良い意味で全く違うスタイルになっていました。“終わりのその先”があるんだなと」

TSUGUMA「バンドを客観視できる外部プロデューサーを迎えて、自分たちに無かった新発想の曲になったことで最初こそ戸惑いましたが、バンドにだんだん馴染んでくることで『めっちゃカッコいいじゃん』って。ファンの方の反響もとても良いです」

ボーカル・BRANDON

海外の大型フェスにも多数出演

 As Alliance は2013年の結成以来、台湾、中国、韓国を中心とした大型フェス出演やライブツアーなどで積極的に海外に打って出ている。これまで沖縄メタル音楽シーンの多くのバンドたちが積み重ねてきた海外志向のマインドは「LEQUIOS ROCK」として位置付けられ、その系譜をAs Allianceも受け継いでいる。 

Q.結成10年を振り返っていかがでしょうか?

BRANDON「10年経つんだという衝撃もありますし、嬉しさもあります。結成時からの初期メンバーは僕だけです。結成後初ライブは台湾のフェスでした。沖縄の外でバンドができて、自分がどこまで行けるのかという翼を授けてくれたバンドがAs Allianceでした。メンバーが変わってもバンドとしての名前が今に続いていて、簡単には消えないバンドであることが示されていると思います」

TSUGUMA「10年間で6人がAs Allianceを通っていったので、そのメンバーであと1つAs Allianceが作れるぐらいです(笑)」

Q.今後のバンドの発信の在り方についてはどのように考えていますか?

TSUGUMA「みんなで意識しているテーマは『沖縄から世界に』です」

KENTA「世界を意識しているので、BRANDONが英語でも情報を出し続けていたり、コロナ禍で十分にライブができない時期もTSUGUMAがライブ映像の制作を続けていたり、そのあたりの発信の仕方は意識していました」

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