ぺルー舞踊「マリネラ」日本代表菊田夫婦、本場移住で世界頂点へ

 

ペルーの伝統舞踊「マリネラ」の世界大会で活躍する菊田真志さん(右)とモニカさん(左)

 ペルーの伝統舞踊「マリネラ」の世界チャンピオンを目指し、本場であるペルー北部のトルヒーヨ市に移住した沖縄県出身の菊田モニカさん=旧姓城間=(28)と夫で奈良県出身の真志さん(28)。世界大会の国内予選コンクールで7度の優勝を誇り、世界大会に日本代表として出場経験を持つ。「日本にもっとマリネラを広め、日本とペルーの架け橋になりたい」と夢を掲げて活動している。

ペルーに1年留学、スペイン語と文化学ぶ

 モニカさんは、宜野湾市生まれ。ペルー生まれで県系3世の人気歌手・アルベルト城間さんと、日米両方にルーツのある母との間に生まれた。中学1年生の時に父の仕事で東京に家族で引っ越し、約8年間生活していたこともある。

 21歳の時に父の勧めで1年間ペルーに留学した時を「スペイン語も文化もほとんど分からず、カルチャーショックを受けた。日系人のイベントではエイサーが披露され、文化として受け継がれているのを目の当たりにし、意識が変わった。自身のルーツについて深く考える機会はなく、はじめて父のルーツであるペルーを知って、家族のことを再認識した」と振り返る。

 同時期に大学を休学してペルーに留学していた夫の真志さんと出会った。マリネラを始めたのは、ほんの「帰国前の思い出作り」だった、ペルーで教室に通い、帰国後もそれぞれ稽古を続け、ペアを組んで関東を中心に活動をしていた。

ペルーを代表する伝統舞踊「マリネラ」

 そもそもマリネラとはどういうダンスなのか。マリネラは、ペルーを代表する伝統舞踊・競技ペアダンスで、ブラジルのサンバ、アルゼンチンのタンゴと共に南米3大ダンスの1つに挙げられており、ペルーの無形文化遺産に登録されている。男女とも白いハンカチを右手に持ち、6/8拍子のリズムで踊るのが大きな特徴で、競技ダンスとしても発展している。

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