キングス「EASL」で2敗目 延長の末、メラルコボルツに88ー97で敗れる

 
オフェンスでチームを引っ張る今村佳太=13日、マカオのスタジオシティイベントセンター©️琉球ゴールデンキングス

 プロバスケットボールの東アジアスーパーリーグ(EASL)は13日、各地で2試合を行った。グループBの琉球ゴールデンキングスはマカオのスタジオシティイベントセンターでメラルコボルツ(フィリピン・PBA)と対戦し、延長の末に88ー97で敗れた。通算成績は2勝2敗。次戦は2024年1月10日、台湾の新荘体育館でニュータイペイキングスと対戦する。

残り10秒の“4点プレー”で追い付かれる

 試合は序盤から互角の戦いとなった。キングスは今村佳太を中心に得点を重ね、田代直希や小野寺祥太もゴール下や3Pで要所で加点。前半を37ー38で折り返した。第3Qに入ってからも一進一退の攻防が続く。このクオーターの最終盤には相手に3Pを決められて勝ち越されたが、ヴィック・ローが3Pを決め返し、57ー57の同点で最終第4Qに入った。

チームトップの27得点を挙げたヴィック・ロー©️琉球ゴールデンキングス

 第4Qは今村やローが高確率でシュートを決め、キングスが抜け出す。メラルコボルツも追いすがり、残り1分を切って再び同点に。勝負所でローが難しい体勢からシュートを沈めるなどキングスがリードを4点に広げたが、残り10秒で相手がファウルを受けながら3Pを決め、フリースローを含めた4点プレーを完成させて同点となり、延長に突入した。

 延長は岸本隆一の3Pで幕を開けたが、メラルコボルツの勢いを止められず、一気に突き放された。ジャック・クーリーのオフェンスリバウンドからのゴール下シュートや今村の3Pなどで詰め寄るものの、届かなかった。

今村「どれだけ自分たちをコントロールできるか」

選手に指示を出す穂坂健祐AC©️琉球ゴールデンキングス

 桶谷大HCの体調不良に伴い、指揮を執った穂坂健祐ACは「オーバータイムの接戦に持ち込めましたが、些細なミスなどがあり勝ちをこぼしてしまったと思っています。ファウルトラブルや、出場できる選手に限りがあり、満足に40分間戦える状態ではありませんでしたが、難しい試合の中で学ぶことが多くありました」とコメントした。

 19得点、5リバウンド、2アシストを記録した今村は「本当に難しい試合になったと思います。フラストレーションが溜まってしまい、アジャストできずに試合が最後までいってしまった感覚があります。自分たちがどれだけ自分自身のことをコントロールできるかが大事になってくると思うので、一貫して戦う必要があることを再認識した試合でした。大きくステップアップする良い機会になると思うので、今回の敗戦を逃げずに受け止めることが大事だと思っています」と述べ、悔しい敗戦を今後につなげたい考えだ。

 EASLは日本、韓国、フィリピン、台湾から2チームずつの計8チームが出場している。4チームずつのグループに分かれてホーム&アウェー方式のリーグ戦を行っており、各グループの上位2チームが来年3月に行われる決勝トーナメントに進出する。


長嶺 真輝

投稿者記事一覧

ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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