琉球大学はアイスホッケー強豪校!南国沖縄で熱を帯びる冬競技
- 2022/2/6
- エンタメ・スポーツ
2月4日に2022年北京冬季オリンピック・パラリンピックが開幕し、注目を集めるウィンタースポーツ。観測史上で雪が2回しか降ったことがない沖縄でもアイスホッケーに熱を燃やす選手たちがいる。沖縄県内唯一の大学チームである「琉球大学アイスホッケー部」は、女子が全国3位、男子が九州3位の好成績を収めている。離島県で他の大学や企業チームなどと気軽に練習ができない中で強豪校となった鍵はどこにあるのか。
「氷上の格闘技」アイスホッケー
アイスホッケーは、リンク上で円盤状のパックをスティックで打ち合うなどしてゴール数を競う競技。1チーム6人(ゴールキーパー含む)が同時にリンクに立つことができ、無制限に選手交代ができる。競技の技術もさることながら、スケートそのものの技術も要求され、選手のスピードの速さや激しい接触などから「氷上の格闘技」とも称される。
琉球大の持ち味は「守り」にあり!
世界ランキングでは北米や北欧など、主に高緯度に位置する国が上位に名を連ねる。日本も女子は2020年に6位にランクインしている。
そんな雪国のスポーツで、「南国」沖縄のチームが健闘している。
部員13人の男子は直近の大会である昨年11月の九州学生アイスホッケーリーグ戦で3位となった。昨年3月に行われた同選手権では、決勝で福岡大学を下して九州王者にも輝いた実績がある。
男子アイスホッケー部にとっての最大の転機は、2019年に初めて九州地区を制して、インカレ(大学の全国大会)に出場したことだ。関東勢を中心とした全国の強豪と対峙した経験を糧にして、琉球大も安定的に力を伸ばしてきた。
琉球大は「しっかり守る」プレースタイルを堅持している。マンツーマンを徹底しつつ、味方の守りが抜かれても別の選手がしっかりとカバーに入る「カバリッジ」という戦略が持ち味だ。
副キャプテンで国際地域創造学部3年の金城浩太さん(21)は「動き回ってカバリッジを成し遂げるためには、そもそもスケートそのものの練習を重ねていくことが不可欠です。格上の相手に対しては、負けないようにすることが前提なので、とにかく点を取られないことが大事です」と話す。掲げる目標は琉球大史上初のインカレ1勝だ。