琉球大学はアイスホッケー強豪校!南国沖縄で熱を帯びる冬競技

 

全国3位の女子 男子との練習で磨く強さ

 女子はもうすでに全国の強豪ともいえる領域にたどり着いている。しかしながら現在の部員は8人のみというからさらに驚きだ。2019年には全国ベスト4、2021年には全国3位に躍り出た。

 女子も男子と同様「守りのチーム」として戦術を固めている。キャプテンで農学部3年の阿部菜々美さん(21)は「守備については全国でも上のレベルにあると思います」と自分たちの持ち味を自負している。
 練習は基本的には琉球大男子チームと行っているため、常に格上相手の勝負にも慣れている。相手の胸を借りて弱点を突いてもらうことで「反省点を毎回見つけることができます」と、日々強さを磨く原動力としている。普段女子と試合する機会が少ないことから、阿部さんは「大会で初めて女子と戦うんですよ」と笑う。

女子キャプテンの阿部菜々美さん

 そんな女子チームが“勝つべき相手”として目標に掲げているのが、インカレで不動の1位の座にいる日本体育大学だ。全国から経験者が集まり、技術面でのスキルが高い。決勝まで行かなければ公式戦で戦う機会がなかなかない。しかし阿部さんは「日体大女子と琉球大男子が同じぐらいのレベルです」と、琉球大男子を“仮想日体大女子”として見立てることで、目標とする相手を身近なところに引き寄せて闘志を燃やしている。 

「沖縄でアイスホッケーかっこいい」

 金城さんも阿部さんも、大学生になって初めて競技を始めた。「沖縄でアイスホッケーをすること自体がかっこいいなぁと思って。アグレッシブなプレーに一目ぼれしました」(金城さん)、「ほぼスケートをやったことがなかったんですけど、新入生歓迎で参加したアイスホッケーが楽しくて」(阿部さん)とそれぞれ話す。2人とも競技自体の魅力や楽しさに引き込まれたという。

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