新監督体制、初陣は黒星スタート 町田に0-1で4連敗 FC琉球

 
試合終了のホイッスルと同時にピッチに座り込んだり、うなだれて悔しがるFC琉球の選手たち=6月26日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(以下、長嶺真輝撮影)

 サッカーJ2のFC琉球は6月26日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで6位のFC町田ゼルビアと今季第23戦を行い、0-1(前半0-1、後半0-0)で敗れた。4連敗となり、3勝14敗6分けで勝ち点15。順位は最下位の22位のまま。ナチョ・フェルナンデス新監督体制になってからの初陣だったが、幸先の良い再スタートとはならなかった。

意思統一へ道半ば 簡単にボール失う

 試合前、「素早い守備の切り替え」「セカンドボールへの反応」などをテーマに掲げたというフェルナンデス監督。その言葉を受け、選手たちは出だしから激しくボールに圧力を掛けていく。攻撃に転じてから左サイドのDF沼田圭悟が度々クロスを上げて好機を演出するが、なかなかゴールを割ることができない。すると前半28分、右サイドのフリーキックからセットプレーで町田に先制点を許した。

後半38分 クロスに反応し、前のめりになりながらヘディングシュートを放つ李栄直(左から3人目)

 後半は1トップから2トップにして変化を付けたが、なかなか積極的にクロスを上げることができない。これまでは細かくボールを繋ぐポゼッションサッカーを掲げていたが、新監督体制下でシンプルにクロスを上げられる場面は上げるという方針に転換。しかし選手間での意思統一がまだ不十分で連係がままならず、中盤で簡単にボールを失う場面が目立った。最終盤の追い詰められた時間帯でクロスやロングボールが増えたが、最後まで1点が遠かった。

 ゲームメークの一翼を担うMF武沢一翔は「後ろから繋ぎたい選手と、ボールを上げられる時ははっきりやろうという選手がいて、90分間最後までバラバラな部分が多かった」と率直に振り返った。試合後には選手間で意思統一を含めて話し合ったと言い、「(これまでと今の戦術で)どっちがいいではなくて、監督が求めてることを選手はやるべき。次はもう少し合わせていけると思う」と適応していく意思を示した。

「変化しないと手遅れになる」

前線にボールを送るように大声で指示を出すナチョ・フェルナンデス監督

 試合中、好プレーに拍手を送る場面もあったが、選手たちのプレーの選択に不満げな表情や仕草を見せることが多かったフェルナンデス監督。前にボールを送ることを求めるジェスチャーも目立った。

 試合後の会見では「今自分が要求していることは、今まで琉球がやってきたサッカーとは違うかもしれない。それでも何も変わらないでいるのか、それとも改善部分を変えて上位に行くのか、ここが本当に分かれ道になっている。変わらないと手遅れになる」と強い危機感を示した。

 試合を通した課題については「不必要なファウルを与えてしまった。それとコンビネーションがそこまで必要じゃない場面でも、まだコンビネーションにこだわろうとしてしまっていた。そこは変えないといけない」と指摘。その上で「センタリングをもっと上げないと、ゴールは奪えない」と改善を求めた。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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