「本来いるべき場所に」最下位から浮上へ決意 FC琉球新監督が就任会見 

 
新監督に就任したナチョ・フェルナンデス氏(中央)と倉林啓士郎社長(左)、廣﨑圭副社長=6月22日、那覇市の沖縄県体協スポーツ会館

 サッカーJ2のFC琉球は6月22日、スペイン出身新監督のナチョ・フェルナンデス氏(49)の就任会見を那覇市の沖縄県体協スポーツ会館で開いた。現在、チームがJ3降格圏内である最下位の22位に沈む中、フェルナンデス氏は「難しいシチュエーションではあるけど、いち早く琉球が本来いるべき場所に戻せるように戦っていきたい」と語り、浮上を誓った。

以前から日本サッカーに興味

 フェルナンデス氏は前日の21日から練習でのコーチングを開始した。26日にホームのタピック県総ひやごんスタジアムであるFC町田ゼルビア戦から指揮を執る。

 以前から「日本で指揮を執ることを目標にしていた」というフェルナンデス氏。2018-19シーズンにスペインリーグのヘタフェCFでヘッドコーチを務めていた際、日本代表の柴崎岳が所属しており、「彼のテクニックはチームでもナンバーワンで、日本に興味を持った。それからJリーグの試合を見るようになり、いつかここで指揮を執りたいと思っていたので、ここに来れたことにすごく感謝しています」と充実した表情で語った。

「小さな気の緩み」指摘 試合の終わらせ方を改善

会見で決意を述べるフェルナンデス氏

 今季全42試合中、琉球はこれまでに22試合を消化し、成績は3勝13敗6分で勝ち点15。現在は3連敗中だ。総失点がリーグで最も多い42点となっており、守備が大きな課題となっている。アディショナルタイムでの失点も多い。

 練習に参加した感想として「選手の気迫や雰囲気はすごく好意的に感じて、高い視座で練習に臨んでいることが嬉しかった」とチームの印象を語った。守備の改善に向けては「最後の時間の使い方、試合の終わらせ方は改善点があると感じます。小さな部分での気の緩みが勝ちを逃している。選手の気迫や意気込みはすごく感じるので、勝ちは近くにあると思っています」と前向きに語った。

 琉球が掲げる攻撃的サッカーについては「琉球の攻撃はリーグ内でも中位より上の能力があると思っています。引き続きこの力を生かしながら、さらに伸ばしていきたいです」と意気込んだ。

 サポーターに向けては「自分やスタッフ、選手のことを信頼してほしいです。自分達はハードワークして戦う。勝ち点をとりながら、本来いるべき場所に位置できるようにしっかりやっていきたい」と熱い応援を求めた。

「最低目標」が残留 新選手の獲得も検討

新監督への期待を語る倉林啓士郎社長(左)

 球団によると、昨季の終盤で今季の監督を選考している際、フェルナンデス氏は既にリストに上がっていたという。5月に欧州サッカーのシーズンが終わったこともあり、今回正式に打診した。

 琉球フットボールクラブの廣﨑圭副社長兼スポーツダイレクターは「最低目標がJ2残留で、それよりも上の順位でシーズンを終われると考えています」と展望した上で、新たな選手の獲得についても検討事項に挙げた。

 倉林啓士郎社長は「ご心配を掛けてしまっておりますが、私たちは全く諦めておりませんし、もっと上にいけると信じています」と決意を述べた。また、今月上旬に解任となった喜名哲裕前監督に対し「アカデミーの監督から始まり、長年に渡りFC琉球の発展に寄与していただいた。喜名監督がいなければ、現在のような充実したアカデミー育成体制もありませんでしたし、J2昇格、コロナ禍での3年間の定着も成し得ませんでした」と感謝を述べた。

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