J2のFC琉球2021始動 3年目の樋口靖洋監督の覚悟

 
前列左から神野卓哉強化部長、上原牧人、中川風希、清武功暉、赤嶺真吾、樋口靖洋監督、後列左~澤田将、山下令雄、村瀬悠介、清水慎太郎


 2021年1月20日、J2に所属する沖縄のプロサッカーチームFC琉球が始動した。真っ青に広がる空と、ぽかぽか陽気、そして選手たちの笑い声。このピッチ上だけをみると、沖縄県独自の緊急事態宣言が出ていることを忘れさせてくれる。


 前日の19日、9人の新しいメンバーが加わった今季の新体制と、新しいスローガン「FORWARD琉球進撃」が発表された。樋口靖洋監督は「3年間の変化したユニフォームをみると、積み重ねてきたんだという思いがある。沖縄と共にもっと強くなろう」と強い意志を示した。

「自由にやらせてもらった」

 2021年はJ2昇格から、そして樋口監督が指揮をとって3年目の節目のシーズンになる。いつ何時も非常に真摯に対応し、試合後の会見もとてもわかりやすく話してくれる樋口監督は、今回の新加入発表会見の席で、新加入全ての選手の特徴、個性、そして彼らが琉球の今の課題を補う点を自ら説明してくれた。実際に自分の目で彼らの練習や試合を見、確信して獲得したことがわかる。

お互いの名前を呼び合ってコミュニケーションアップ

 中でも、「対戦相手として見たときに、なぜそんなに使われていないんだ?チームに合わないのか?嫌らしい選手なのにと思っていた」。と正直に話し、「ごめんねー、言い方よくないけど」と選手に会見場で謝ってしまうシーンもあった。

 選手から見た監督の印象を記者が質問すると、2017年8月から3ヶ月間のみFC琉球で戦った中川風希選手には「自由にやらせてもっていた・・・あまり印象・・ないです」と言われてしまい、記者会見場に笑いが起こるほどだった。

新加入・赤嶺真吾選手を紹介する樋口監督


 そんな樋口監督に昨年の大変さを聴いてみた。

 「大変ってもう全てが大変よ。どのチームもそうだったと思うけど。一番は過密日程。(通常1週間に1試合のところ、昨年は1週間に2試合となった)昨年は少数精鋭として27人でスタートしたので、けが人が出たらもうやりくりが大変で大変で・・。それと無観客。声援がないのはプロとしては非常につらい。やはりサポーター、ファン、スポンサーあってのプロだからね。ほんと、サッカーが日常にあることが大事。サッカーは人生を豊かにできるもん。サッカーができること、サッカーが日常にあることに感謝しかないね」。と笑顔を見せた。 

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