心と体の健康に ノルディックウォーキング 今帰仁村の取り組み

 

 約25年前、スキー選手の夏場の体力トレーニングを参考に北欧で考案され世界に紹介された「ノルディックウォーキング」。2本のポールを歩行のサポートにして使う。手を振って歩く自然な動作に少しポールで地面を突く意識を持てば、すぐ誰にでもできるようになる。この生涯スポーツとしても注目されるノルディックウォーキングのイベントを、今帰仁村では12年続けている。

一番桜ノルディックウォーキング

 今帰仁村から委託され村の総合運動公園の管理や介護予防、健康維持など村民や施設利用者のための運動プログラムを実施しているのが「総合型地域スポーツクラブなきじん」、通称NSC(ナスク)だ。そのNSCがこれらの事業と同時並行しながら開催しているスポーツイベントが「一番桜ノルディックウォーキング」。地元の誇る世界遺産、今帰仁城跡で行われる桜まつりと毎年時期を同じくして、やんばるの自然を、それぞれのペースで歩きながら楽しんでもらおうという意図がある。毎年100~120人ほどの参加者がいて、このイベントを楽しみに毎回県外から訪れる人も少なくない。

 今年は1月25日に開催されたが新型コロナの影響でPRはせず、体調チェックや手指消毒などがなされた上、参加を希望した日頃からのノルディック愛好者のグループや家族連れといった県内約40人が、やんばる路のウォーキングを楽しんだ。

好天に恵まれ

 今回は今帰仁村運動公園をスタートして、運天港を望む絶景が楽しめるワルミ大橋手前の「橋の駅リカリカワルミ」をゴールにした7kmコース、さらに進んで屋我地島を経由した後、古宇利島を目指す12kmコースの2つが設定された。

 ちなみに筆者は写真撮影を兼ねて12kmコースに参加。2時間半で無理なく完歩できた。ノルディックウォーキングは過去も参加したことがあったが、改めて特に上り坂ではポールが歩く助けになってくれると感じた。ポールを斜面に突く分、手首や二の腕に少し地面の抵抗を感じたが気になったり負担になったりするようなことは全く無かった。この日は23度まで気温が上がり、途中からは上着を脱ぎTシャツ姿で”やんばる路”を満喫できた。

Print Friendly, PDF & Email
次ページ:

1

2 3

関連記事

おすすめ記事

  1. 試合後の挨拶で声を詰まらせる琉球コラソンの東江正作監督=2月23日、那覇市の沖縄県立武道館(長嶺真…
  2.  公立大学法人名桜大学(名護市、砂川昌範学長)と、沖縄本島北部の新テーマパーク事業…
  3. 屋那覇島 2015年著者撮影  34歳の中国人女性が「私が買った」とSNSにアップしてから、…
  4. 沖縄本島北部の伊是名村に属する無人島・屋那覇島。周囲は浅瀬で、エメラルドグリーンの海が広がっている…
  5. 座間味島付近の上空で目撃された白い球体=2022年4月28日午前(山本拓海さん提供)  偵察…

特集記事

  1. 練習中も大会本番と変わらない気迫で形を打つ喜友名諒=2022年11月撮影  東京五輪で初採用…
  2. 下地島空港  今年1月、在沖米海兵隊が人道支援・災害救援を目的とした訓練のため宮古島市にある…
  3. OTS台北事務所の與那覇正雄所長=1月9日、台北市内  昨年6月に訪日観光客(インバウンド)…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ