アメフト・琉球Gライオンズ、初の有観客試合 米軍リーグ参入へ

 

 

 去年6月に結成された県内初の社会人アメリカンフットボールチーム「琉球ガーディアンライオンズ(RGL)」。新型コロナの影響で練習試合は行っていたものの、有観客での試合開催ができない状況が続いていたが、12月5日(日)、ついに米軍基地内のリーグに所属するアメリカ人チーム「OKINAWA DRAGONS」とのゲームが開催された。会場のANAフィールド浦添には1300人あまりの観客が訪れ、RGLの初陣に声援が送られた。

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困難の船出から”大きな第一歩”

チーム提供

 新型コロナの影響で、メンバーを集めるのも練習場所を確保するも困難。首里城再建のチャリティーマッチとして8月に予定されていた初の有観客試合「首里城ボウル」は中止に。その厳しい状況の中でも、チームを一般社団法人として組織化し、改めてスポンサーや県などの後援を取り付けるなど努力を重ねついに開催までこぎつけた。この日の試合は沖縄のアメフト・スポーツファンのみならず、基地内からも観客が駆けつけた。

 練習でDRAGONSの胸を借りるなどしていた琉球ガーディアンライオンズ 。国内トップXリーグや基地内の米軍リーグの経験者もいれば未経験者もいるため、チームとしてはまだまだこれから経験を重ねる必要がある。中止から3カ月あまり、改めて「首里城ボウル」と銘打たれて行われたゲームは、体格やキャリアで上回るDRAGONSが5タッチダウンを奪った。対するRGLも相手陣内深く攻め込み初タッチダウンまであと少しという場面を作ったが、速い相手プレッシャーでパスも突破も阻まれる結果となり0-38で敗れた。それでも場内からはRGLの健闘、そしてDRAGONSに温かい拍手が送られた。

「たくさんの人の前で試合をやれた」新城代表の涙

 試合後の挨拶でRGLの新城利一郎(しんじょう りいちろう)代表兼選手は涙で声を詰まらせた。厳しい試合内容の悔しさもあったが、何よりもチームとしての大きな一歩を踏み出すことができたこと、そしてアメフトに多くの人が関心を持って足を運んでくれたことに対する感謝の思いが大きかったと語る。

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