FC琉球、山形と惜しくも引き分け 最下位脱出ならず

 
後半20分 ヘディングでボールを叩き付け、追加点を奪うFC琉球の人見拓哉(左)=8月20日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(長嶺真輝撮影)

 サッカーJ2のFC琉球は8月20日、ホームのタピック県総ひやごんスタジアムで8位のモンテディオ山形と今季第32戦を行い、2ー2(前半1ー0、後半1ー2)で引き分けた。通算成績は6勝16敗10分の勝ち点28。勝てば最下位脱出の可能性もある一戦だったが、2度追い付かれ、ホームで勝ち点3を獲得することはできなかった。J2残留圏内の最低ラインである20位のザスパクサツ群馬との勝ち点差は2となっている。

阿部、人見がクロスから得点

 先制したのは琉球。前半9分、DF上原牧人が右サイドからグラウンダーのクロスを上げると、ファーサイドで反応したFW阿部拓馬が左足で合わせ、ゴール右隅に流し込んだ。攻め込まれる時間帯は多かったが、決定的な好機はほとんどつくらせずに1点リードで折り返した。

前半9分 ゴール右隅に流し込み、先制点を挙げる阿部拓馬(左奥)

 後半19分に左サイドから崩されて同点に追い付かれるが、直後にチャンスをつくる。交代でピッチに入ったばかりのMF武沢一翔が左サイドの敵陣深くでボールを受け、華麗なフェイントで相手ディフェンダーを交わし、右足でふわりとしたクロスを供給。ファーサイドに走り込んだMF人見拓哉がヘディングで叩き付け、追加点を奪った。

 前半の途中から、ナチョ・フェルナンデス監督に「もっとボックスに入っていけ」と指示を受けていたという人見は「武沢選手がボールを切り返した時に目が合って、『ここに来るな』」と思った。点が取れてよかったです」と振り返った。

カルバハルが終了間際にPK防ぐ

 失点直後の得点で勢いに乗りたいところだったが、徐々に琉球の選手たちに疲労の色が見え始める。左サイドを中心に守備陣の裏を取られ始め、クリアミスも重なって後半36分に再び追い付かれた。

 さらにアディショナルタイムでペナルティエリア内に進入した相手を倒してしまい、PKを与えてしまう。敗色濃厚となったが、GKダニー・カルバハルが右に横っ飛びしてグラウンダーのシュートを弾き、同点のまま試合終了の笛が鳴った。

試合終了間際、相手のPKを防ぐダニー・カルバハル

 勝ち点1は獲得したが、リードしている時間帯も長かっただけに、フェルナンデス監督は「勝ち点3を取らないといけない試合だった。2点を取ったら勝たないといけない」と残念そうに語った。「後半のビッグチャンスで決め切れなかった。上位のチームが相手だとああいう場面で決めきれないと追い付かれる。自分達のミスも引き続き課題なので、精度の高い守備に戻していかないといけないと思います」と改善を誓った。

DF大森「責任感を持ってプレーしたい」

 直近3試合は1勝1敗1分と上々の結果ではあるが、3試合の合計失点が9と守備に課題になっていることは明白だ。

 センターバックを務めるDF大森理生は「どこが本当に危ないポイントかを判断し、指示を出すのがセンターバックの仕事だけど、そこが自分にはまだ足りない部分。チームに勢いがある中で、今後は守備が(順位上昇の)鍵になると思うので、責任感を持ってプレーしていきたいです」と今後を見据えた。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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