ボリビアの沖縄県系移住地で「ミス・オキナワ」に宮里えりさん

 
ミス・オキナワ2022 に選ばれた宮里えりさん(ボリビアのオキナワ移住地)=オキナワ村役場提供

 南米のボリビアにある沖縄県系人移住地「コロニア・オキナワ(オキナワ村)」で、「ミス・オキナワ大会」が開催され、2022年のミス・オキナワに、沖縄県系3世の大学生・宮里えりさん(20)が選ばれた。県系人がミスとして選ばれるのは史上3人目。

沖縄県と姉妹友好都市「もうひとつのオキナワ 」でミスコン

 本大会が開催されたオキナワ村は、沖縄県出身者が戦後の琉球政府の移民計画により移住して、今年で入植68周年。ボリビア政府から正式に認められた行政区で、沖縄以外でオキナワの名称を持つ唯一の行政区。オキナワ村があるサンタクルス県と沖縄県は姉妹都市にあたる。

 オキナワ村の人口およそ1万2千人のうち、現在では県系人はわずか8%と少なく、それ以外のボリビア人が多く住んでいる。県系人がミス・オキナワに輝いたのは宮里さんが3人目で、過去には、2014年に新垣聖子さん(当時23歳)。2016年に熱田仁奈さん(当時21歳)が選ばれている。

ドレス審査に挑む出場者(オキナワ村役場提供)

大学で美食学と健康学

 オキナワ村役場主催の「ミス・オキナワ大会」は、新型コロナの影響で3年ぶりに開催された。今年は出場者10名が、スポーツ衣装、民族衣装、ドレス、質疑応答の各審査に挑んだ。

 宮里さんの父方の祖父・馨さんと祖母・艶子さんが旧羽地村(現名護市)からボリビアに移民した。父・豊さんとボリビア人の母・カリナさんの次女として生まれた宮里えりさんは、近所の人や家族から大会への参加を促され、出場を決めた。

 オキナワ村で育ち、同移住地内のサンフランシスコ・ザビエル学校を卒業後、現在は、サンタクルス市の大学「Universidad para el desarrollo y la innovación」で美食学と観光学を学んでいる。

民族衣装審査に挑む宮里えりさん(中央、青の衣装)=オキナワ村役場提供
宮里えりさん(右端)=オキナワ村役場提供

 宮里さんは、ボリビアの民族衣装をモチーフにした民族衣装審査でボリビア文化を魅力的に表現し、最後はイブニングドレスを身にまとって堂々とウォーキングした。

 宮里さんは「オキナワで生まれ育った私にとって、ミス・オキナワに選ばれたことは大きな誇りです」と受賞を喜んだ。大学卒業後の目標を「オキナワ移住地で生産されている食品を使用した料理の革新」といい、大学で学んでいる専門分野を生かし、育った村へ貢献したいと胸を張って伝えた。

 オキナワ村に住む県系人らは、久しぶりの県系人ミスに拍手を送って祝福した。

 結果は以下の通り。

 Miss Okinawa(ミス・オキナワ )宮里えりさん
 Reina de Trigo(小麦の女王)ニコール・ラルデスさん
 Señorita Okinawa(セニョリータ・オキナワ)リンダウラ・カヨ・サベドラさん

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安里 三奈美

投稿者記事一覧

ボリビア在住5年、2児の母。フリーライターとして観光や沖縄県系コミュニティーについてWEBや紙媒体で執筆、寄稿等を行う傍ら、家系図や家族史・自分史の制作会社の代表も務める。2011年に県系の若者をつなぐネットワークを構築、県系若者が集う大会を世界各地で開催。2015ミスうるま。著書に「刻まれた21cm」(文芸社)

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