キングス、西1位の島根と“1ゲーム差”に!滋賀に85ー82で競り勝つ

 
相手ディフェンスに囲まれながらボールをコントロールする渡邉飛勇=4月15日、滋賀ダイハツアリーナ©️琉球ゴールデンキングス

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区2位の琉球ゴールデンキングスは4月15日、滋賀県の滋賀ダイハツアリーナで同8位の滋賀レイクスと今季第42戦を行い、85ー82で競り勝った。前半こそ守備のローテーションミスなどで苦しい展開となったが、第3クオーター(Q)で流れをつかみ、勝ち切った。

 4連勝で通算成績は41勝11敗となり、西地区2位のまま。この日、同1位の島根スサノオマジックが同5位の大阪エヴェッサに88ー91で敗れたため、西地区6連覇を狙うキングスと島根のゲーム差は「1」に縮まった。レギュラーシーズンは残り8試合。

第3Q、ダンカンや松脇の活躍で抜け出す

ドリブルでチャンスをうかがう岸本隆一(©️琉球ゴールデンキングス)

 40ー42とリードを許して前半を折り返したキングス。第3Qに入ると、激しいディフェンスから流れを引き寄せ、このクオーターだけで9得点、7リバウンド、2アシストを記録したジョシュ・ダンカンを中心に攻め立てる。さらにこの試合、チーム全体ではスリーポイントの成功率が20%台に低迷する中で、松脇圭志が2本のスリーを決めるなどして突き放した。

 最終第4Qは滋賀のセンター、イヴァン・ブバらに得点を許して粘られたが、最後は岸本隆一の土壇場でのスリーやジャック・クーリーの力強いゴール下などで逃げ切った。キングスは試合を通し、ミスから相手の攻撃になるターンオーバーを16回も記録してしまったが、強みであるリバウンドで相手を15本上回る51本奪取したことが最大の勝因となった。

桶谷HC「ディフェンスで我慢できた」

外角シュートを放つ今村佳太(©️琉球ゴールデンキングス)

 試合後、桶谷大HCは「最初の方で緩く入ってしまい、滋賀のタフショットも入って難しい展開にはなりました。それでも選手たちが我慢して後半に繋いでいって、後半もディフェンスを我慢してやり続けました。最後は詰められたけど、後半は自分たちのペースでバスケができました」と振り返った。

 ベンチメンバーを含め、各選手が要所で活躍していることについては「時間をかけてチームのケミストリーをつくっていけているのが自分たちの強みだと思っています。松脇、コー、田代あたりがいい働きをしてくれているので、本当にチーム力は上がってきていると思います」と評価した。

 この日、チーム最多の18得点に加え、10リバウンドと際立った活躍を見せたダンカンは「滋賀がタフにプレーしてきて、毎ポゼッションハードにやり続けました。最終的に勝利をつかむことができ、チームを誇りに思っています」と喜びを語った。

 

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長嶺 真輝

投稿者記事一覧

ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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