「得点意識高めたい」長期中断前の大事な一戦 3連敗中の沖縄SV、30日にホーム戦
- 2023/7/28
- エンタメ・スポーツ
サッカー日本フットボールリーグ(JFL)で暫定最下位(15位)の沖縄SVは30日、沖縄市のコザ運動公園陸上競技場に10位のブリオベッカ浦安を迎え、今季第17戦を行う。この試合後、リーグは約1カ月の中断期間に入る。現在3連敗中で2勝11敗3分と苦しい状況が続くが、中断前最後の試合を白星で終えてシーズンの終盤戦につなげたいところだ。
前戦は0-1で惜敗 3試合連続で無得点
目下の課題は得点力だ。SVの総得点数は16試合を終えた現時点でわずか6点にとどまっており、リーグ唯一の一桁台と断トツに少ない。リーグ最多の25失点も改善すべきポイントではあるが、直近の3連敗も全て完封されており、得点力不足が白星を遠ざけている最大の要因となっていることは間違いない。
23日にあった3位のクリアソン新宿とのアウェー戦では、試合開始からサイド攻撃を中心に主導権を握り、前半は相手を4本上回る6本のシュートを放った。しかし最後のクロスなどで精度を欠き、スコアレスのまま折り返した。後半は運動量が落ちて攻め込まれる場面が増える中、なんとか耐え続けていたが、後半38分に中央にパスを通されて失点し、0-1で敗れた。
試合後、選手兼監督の髙原直泰は「前半のチャンスで決めたかった。この試合に限らず、ここ最近の試合では前半でチャンスをつかみながら決めきれないことが続いている。そこを決めることが突破口となり、(上昇の)きっかけをつかませたい」と語り、やはり攻撃を課題に挙げていた。
DF松下「一体感高めれば勝ちにつながる」
全28試合ずつを戦う今季のJFLは既にシーズンの日程を折り返した。SV以外の14チームが勝ち点18~30の間でひしめく中、最下位のSVは勝ち点9で1チームだけ取り残された状態となっている。シーズンを最下位で終えた場合、一つ下のカテゴリである全国地域チャンピオンズリーグの2位チームとの入れ替え戦に臨むこととなり、結果次第では1シーズンでの降格となってしまう。
終盤戦に向けて重要な一戦となるホーム戦を前に、チームは27日午前、豊見城総合公園陸上競技場で練習を実施。ボール回しや紅白戦で精力的に汗を流した。
DF松下大祐は惜敗した新宿戦を念頭に「決定力が不足していたので、チーム全体で得点への意識をもう一段高めたい。チームの雰囲気はいいので、一体感を高めて戦えば勝ちにつながると思う」と前向きに語った。
ディフェンダー陣をまとめるGK花田力は「新宿戦はある程度(相手シュートを)止めることはできていたけど、結局は失点してしまった。次戦は自分を含めてスタメンの質をもっと上げて、どんな形でもいいから勝ち切ることを目指して緊張感を持って臨みたい」と気を引き締めた。
30日はSVのホーム戦としては初めてコザ運動公園陸上競技場で行われる。午後1時に会場し、キックオフは午後3時。JFL初参戦でもがき続けるSVを、多くのサポーターの応援で後押ししたい。