目指す3年後のアメフト国内トップリーグ加入 琉球Gライオンズ
- 2021/8/24
- エンタメ・スポーツ
去年6月に結成された県内唯一の社会人アメリカンフットボールチーム「琉球ガーディアンライオンズ」。新型コロナの感染拡大で予定されていた試合が中止になるなど厳しい状況が続くが、沖縄にアメフトを広めたいというメンバーの思いが日々の活動の原動力となっている。
目指すは社会人トップの「Xリーグ」
琉球ガーディアンライオンズは、県内外の経験者や琉球大学アメフト部OBを中心に現在35人が所属している。チームを立ち上げたのは北谷町出身の36歳、新城利一郎(しんじょう りいちろう)代表兼選手。高校卒業後、進学した愛知県の中京大学でアメフトと出会い、持ち前の瞬発力で足を生かせるポジション・ワイドレシーバーとして活躍。さらに国内社会人のトップリーグ「Xリーグ」の名古屋サイクロンズで6年プレー。帰沖後は琉大アメフト部ヘッドコーチを務め、社会人になってもプレーを続ける環境をつくりたいとチームを創設した。新城代表の目標は明確だ。
「僕たちは、3年後日本の社会人のトップリーグXリーグに加入することを目標にしています。本当は今年から(基地内の)米軍リーグに加入予定でしたが、リーグがコロナ禍でキャンセルになってしまいました。(再開されたら)来年はリーグに加入したいと思っています。そこでレベルアップしてXリーグを目指します」
“未経験者歓迎”を支える経験者たち
「アメリカ人がプレーする競技」というイメージを取り払って、ボディーコンタクトの迫力やスピード感といったアメフトの魅力を沖縄に広めたいという新城代表は“ENJOY FOOTBALL”をモットーに、興味を持つ人たちを受け入れている。まずは楽しさを知ってもらうこと。そしてトップリーグを目指す底上げは頼もしい経験者たちもサポートしている。
Xリーグで16年プレーしたキャリアを持つ藤原慶太(ふじわら けいた)選手は39歳のQB。妻が県出身という縁で沖縄移住後に、チームの存在を知った。
「沖縄に来た後も最初は九州のXリーグのチーム入りを考えていたのですが、まだ競技が知られていない沖縄で、ぜひ自分の経験したことを伝えて沖縄のフットボールを強くしたい、広めたいと思いました」
チームのキャプテンを務めるのはエドワーズ・ガブリエル選手。嘉手納基地内の消防士で米軍チームに所属していた27歳の彼は、ガーディアンライオンズとの交流の中で新城代表の思いに共感したと話す。
「私の目標は将来、ライオンズを沖縄から初めてのアメリカンフットボールのプロチームにすること、Xリーグ1部を目指すチームになれるようにすることです」