女優・柴田千紘の沖縄めぐり 「アーティスト西形彩」編
- 2021/8/24
- 食・観光
旅を愛する女優・柴田千紘さんに、沖縄リピーターの立場で見た沖縄を素直な視点で描いてもらう紀行日記の第5弾。今回は柴田さんの友人でもある、日本伝統工芸技術を駆使して色鮮やかな作品を手掛ける染織画家の西形彩さんにお話を聞いたとのこと。古宇利島にオープンしたホテルに飾るために制作した作品や、コロナ禍とアートについて語ってくれたようです。
こんにちは柴田千紘です。
私が慶良間ブルーを満喫していた2021年初夏、古宇利島に何か大きなエネルギーと共に一つの作品が産まれていました。
染物伝統芸能師でありながら、手染め、手織り、手描きを自由に使い国内外で注目される西形彩が古宇利島に滞在しながら4mにもなる巨大な作品を作っていたんです。
古宇利島といえば私もHUB沖縄で、日本一早く咲く桜を探す記事を書かせてもらった時に行っていた、沖縄本島北部にあるのどかな島。有名な大橋を渡って島に入ると美しいビーチや遺跡や、ハートロック(二つの岩が重なるとハートに見える?という所)があったりと、那覇からは少し遠いけど足を伸ばしたくなるところですよね。
新オープンホテルへの作品制作
海外セレブがバケーションで訪れそうな、プライベート感たっぷりのラグジュアリーなホテルもいくつかあるのに残念ながら私はまだ一度も宿泊していません。そんな古宇利島に今夏新たにホテル「ONE SUITE THE GRAND Hotel&Resort」がオープンしました。
こちら海抜100メートルの古宇利島頂上に位置し、インフィニティプールからの景色は、そこを離れたくないと思わせるほどの絶景です。22室の客室は全てオーシャンビューで、6室はテラスに大きなジャクジーを完備しているそう。
そのホテルに飾る作品を制作していたのが西形彩なんですが、実は彼女はかれこれ15年ほど前に出会った(そんなに!?早い!)友人でもあります。
彩ちゃんとは同じ事務所で芸能の仕事中に出会いましたが、その頃から彼女はすでにアーティストだったので、事務所をやめると更に活躍していきました。昔も今と変わらないけど、飾らない“素”の感じでありながら優しい空気を持っていたのが印象的で、周りが気を使わずにいられる人だと思うのですが、お酒を入れると尚更正直になって、薄っぺらい話にならないからまた面白い。(そして沖縄の人もびっくりな酒の強さ。二日酔いを知らない)
しょうもない会話でやり過ごそうとしてるような男なんかにはピシャリと説得力のある言葉で説いていたりして、それがごもっともなので私はニヤニヤしながら聞いていたり、そういえば私が婚約破棄でパニックな夜もちょうど彩ちゃんが一緒にいて、私の希望ないままにループする話に付き合ってくれていたり、思い出すと色々お世話になりました。