【沖縄県知事選】佐喜眞淳氏が総決起大会「未来をつくる沖縄」掲げ

 

観光事業者団体「もう限界です」

支持拡大を訴える自民党の茂木幹事長

 那覇空港から直接駆け付けたという自民党の茂木幹事長は、西普天間住宅跡地の返還や学校給食の無償化など、佐喜眞氏が宜野湾市長時代に上げてきた実績を並べながら「沖縄の経済を回復し、沖縄が抱える課題を解決するには、佐喜眞淳さんしかいません」と政権与党との連帯を印象付けた。一方、玉城デニー県政については「暮らしは良くなったでしょうか。経済は成長したでしょうか。基地問題は解決に向けて進展があったでしょうか。今のままでいいか。それに対する答えはノー。答えはチェンジです」と批判し、佐喜眞氏への支持拡大を呼び掛けた。

 経済界を代表して、日本商工連盟那覇地区の石嶺伝一郎代表世話人は「県経済は危機的状況にあると言っても過言ではありません。経済の危機は生活の危機にも直結します。この状況を打破するためには、佐喜眞淳さんのような強いリーダーシップがあり、国とも太いパイプを持つ知事が必要です」と訴えた。

「これまでの沖縄県の自粛要請に伴う観光事業者への協力金支給を実現させる会」の金城仁会長

 観光業界を代表して「これまでの沖縄県の自粛要請に伴う観光事業者への協力金支給を実現させる会」の金城仁会長は、事業や雇用の継続のために資産の売却や銀行からの借り入れをしているという観光事業者の姿を紹介しながら「それももう、限界です」と吐露。「ある観光事業者団体は、県に対して20数回も陳情をしたものの、答えはゼロでした。何の返答もありませんでした」と話し「現知事は『誰も取り残さない』と言っていますが、観光業界は取り残されています。我々は県政に絶望を感じています」と県政の刷新を訴えた。

落選からの4年間で「父の強い思い伝わった」

父への支援に感謝する(左から)佐喜眞彩音さん、妃華さん

 家族を代表して、佐喜眞氏の娘である妃華さん、彩音さんが登壇した。先だって支持者の応援に感謝した妃華さんは、自身が中学生だった頃について「政治家である父や、父の名前で走る選挙カーが嫌いで、反抗してきた時期もありました」と明かしつつ、4年前の県知事選で父が初めて落選した時について「選挙翌日には感謝ののぼりを持ち、街頭で1人、お手振りを始めました。落選からの4年間毎日です。県民の皆様の声を聞くために県内各地を回る姿を見ていると、父の強い思いが伝わってきて、家族全員で今まで以上に一致団結していこうと決意しました」とこれまで以上の支援をお願いした。彩音さんは自身が選挙事務所で活動する中で「多くの方々からのご支持ご支援に、毎日感謝の気持ちでいっぱいです」と述べた。佐喜眞氏の隣では、妻のこず恵さんが涙を拭う場面もあった。

 大会の最後は、選挙母体「経済・危機突破!県民の会」の古謝玄太青年部長の音頭でガンバロー三唱が行われ、華やかな舞台装置演出も凝らされた。

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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