【沖縄県知事選】佐喜眞淳氏が総決起大会「未来をつくる沖縄」掲げ

 

 9月11日投開票(8月25日告示)の沖縄県知事選挙に出馬を予定している前宜野湾市長の佐喜眞淳氏=自民、公明推薦=の総決起大会が8月22日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇で開かれた。スタジアムの内野席には支持者ら1万人(主催者発表)が結集。マウンド前方に設置されたステージには、目玉政策である「給食費・保育費・子ども医療費の無償化」「観光のV字回復 1000億円規模の支援」「2030年までに米軍普天間飛行場の返還」など6つの垂れ幕が掲げられ、県政奪還に向けて気持ちを一つにした。

 大会では、自民党の茂木敏充幹事長や公明党の高木陽介選対委員長、前沖縄担当大臣の西銘恒三郎衆議院議員らが激励や連帯の挨拶をするなど、14人がマイクの前に立った。

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佐喜眞氏「『未来をつくる沖縄』か『停滞する沖縄』か」

支持者に向けて決意表明する佐喜眞淳氏

 大会の終盤に支持者からの拍手に囲まれながら登壇した佐喜眞氏は、新型コロナウイルスの影響で疲弊した沖縄経済の状況に触れながら「私が県知事になった場合、県民お一人お一人を守り抜くという気概を持って、観光関連産業の皆様方のために1000億円規模の支援をお約束させていただきたいと思います」と声を張った。

 給食費・保育費・子ども医療費の無償化を掲げる「子ども特区」の導入で子育て世代の経済的な負担が減ることについて「習い事やスポーツ、旅行など、子どもたちへの投資ができるようになります。10年先 、20年先に世界で通用するような子どもたちがたくさん出てくると思います。やりましょうよ」と呼びかけた。

 さらに、米軍基地問題に関しては「普天間飛行場が返還され、浦添のキャンプ・キンザーが返還され、那覇軍港が返還される。そんな未来を想像してみてください」と訴えかけ「返還跡地は名実ともにアジアの中心となれるポテンシャルがあると思います。ビジネスのチャンスがあり、多くの人が交流し、沖縄が大きく発展する。そんな未来をみんなで作ろうではありませんか」と両手を広げて訴えた。また、基地問題を巡って長らく県民が二分されたことから「悲しいです。寂しいです。私が知事になったら基地問題を終わらせて、跡地利用にエネルギーを割ける未来を、子どもたちに与えたいんです」と重ねた。

 佐喜眞氏自身が1980年代から90年代前半までフランスに住み、ヨーロッパの国々を回る中で世界の素晴らしさに気づかされたという経験に触れながら「琉球王国時代にウチナーンチュは世界を股にかけてたくさんのことを学び、吸収したはずなんです。そういう未来を子どもたちやみなさんに与えていきたい」と語りかけた。「『未来をつくる沖縄』にするのか『停滞する沖縄』にするのか。ぜひ私、佐喜眞淳に『未来をつくる沖縄』を託して頂けないでしょうか。よろしくお願いします」と頭を下げた。

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