名護市長、住民の不安払拭求める 普天間代替施設で官房長官に
- 2024/1/28
- 政治
就任後、初めて沖縄を訪れた林芳正官房長官は28日午前、那覇市内のホテルで、名護市の渡具知武豊市長と会談した。林氏は「沖縄基地負担軽減担当相」を兼務することになったと伝え、宜野湾市の米軍普天間飛行場の代替施設を名護市が受け入れることに謝意を表したほか、「名護市が抱える課題など幅広く地元の声を聞きたい」と述べた。両者の会談は冒頭のみ公開された。
会談の冒頭、渡具知市長は「(名護市所在の)キャンプ・シュワブを含む米軍基地に由来する騒音等の諸問題について、沖縄防衛局をはじめ関係省庁に対応していただき感謝しているが、米軍の射撃訓練や廃弾処理、航空機の騒音への対応や離着陸帯の撤去など引き続き解決に向けて取り組んでほしい」と要望した。
会談後、記者団の質問に答えた渡具知市長は、普天間基地代替施設の建設が進められる中で、地元の辺野古、豊原、久志の3区長から住民生活に及ぼす影響、建設工事に伴う交通渋滞や騒音を危惧する声があることを説明した。
渡具知市長は「市民の不安を払拭し、生活環境を守っていくことが重要だ」と述べて、林氏に強く要望したと説明した。
また、名護市をはじめとする産業振興、定住促進などの北部振興策についても併せて要望したことも述べた。これに対し林官房長官は「引き続きしっかりと対応していきたい」としたが、具体的な解決策や方法論などについては触れなかったという。
(記事・写真 宮古毎日新聞提供)
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