【文字で詳報】音声特番で県知事選振り返る 各界若手ゲスト6人

 

 沖縄県知事選の投開票日である9月11日の夜、HUB沖縄では各分野からのゲストを招いて音声ライブ特番「沖縄県知事選 ~みんなの感想戦~」を配信した。保育や教育、ネット社会など専門的な視点から若手ゲストに今回の県知事選を振り返ってもらうと共に、今後4年間の沖縄県政に対する期待や要望などを自由なトーク形式で語ってもらった。本記事ではその内容を文字化して詳報する。

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音声ライブ特番「沖縄県知事選 ~みんなの感想戦~」 HUB沖縄ツイッターアカウント

各分野から6人ゲスト リスナーは計約1800人

 ゲストは出演順に、選挙ライターの宮原ジェフリーいちろうさん(選挙)、タレントの東江万那美さん(育児・子ども支援)、沖縄と神奈川で保育園を経営し、全国保育推進連盟青年部副部長を務める當銘孝文さん(保育)、学習塾経営で元県教育庁・文科省職員の嘉数松悟さん(教育)、2018年の県知事選に出馬した兼島俊さん(選挙)、ネット社会に詳しいモバイルプリンスさん(ネット)の6人。進行は、HUB沖縄の契約記者である長濱良起、真栄城潤一、長嶺真輝が務めた。

 配信プラットフォームにはツイッターのスペース機能を利用した。13日までに約1800人がリスナーとして訪れた。

宮原さん「辺野古に対する温度感が前回選とは違った」

 今回の県知事選の選挙戦の総括として、宮原さんは「今回は沖縄に直接足を運べていないのですが」と前置きした上で「4年前ほどの熱はどの陣営にもなかったのかなという印象はありました。ある程度結果が見通せていたということもあったのではないか」と述べた。さらに「(米軍普天間飛行場の移設の是非を問う)辺野古の問題は引き続き争点になっているとは言え、埋め立てがすでに始まってしまっていることや、国と県の裁判の結果が出てきているという状況で、この問題に対する温度感が4年前と違いました」と、基地問題が前回ほど争点にならなかったことを指摘した。

 玉城デニー氏に報道各社が当確(配信当時)を出していることについては「すごく単純な構図で、(佐喜眞淳氏と下地幹郎氏とで)保守分裂したから『オール沖縄』側が取った、ということだと思います」と分析した。

 「公職選挙法特区」との言葉が一人歩きするほど、選挙関係の違法のぼりやポスターの多さが指摘されてきた沖縄。国内外さまざまな選挙をウォッチしてきた宮原さんは、今年1月の名護市長選挙時に同市を訪れた際に「違法なのぼりやポスターがほぼ見られなかった」と、改善が進んでいる実感を述べた。

子育て、教育、保育の視点では?

 自身も2児の母でもある東江さんは、子どもが多い家庭に対して周囲から時折向けられる「大変そうだね」という声から感じていることを、本来的な観点から指摘。「子どもが生まれるということはとても豊かなこと。子どもが多いことが『大変』ではなく『うらやましい』と捉えられる社会になるために支援が充実していけば、沖縄の未来がもっと良くなっていくはずです」と、新たに始まる県政に要望した。

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