【ぎぼっくすコラム】運転手が最も怖いのは心霊現象よりも… ~タクシードライバーぎぼっくすの1メータートーク~

 
タクシー運転手をしているお笑い芸人ぎぼっくす

 お笑い芸人としての活動の傍ら、昨年12月から沖東交通でタクシードライバーとして勤務している僕、ぎぼっくすがタクシードライバーを始めて8カ月、色々と体験した事をつづりたいと思う。

 タクシードライバーをやっていて周りの知人や友人たちから一番聞かれるのは、「心霊現象とか怖い体験した事あるか?」という事だ。

 皆さんのタクシードライバーのイメージは夜中に人気のない路地で髪の長い女性を乗せたら途中で後部座席からいなくなって、シートがびしょびしょに濡れていた。みたいな心霊現象を体験していると思っているであろう。現実はそんな事はない。というか僕は昼勤だ。夜中は普通に寝ているので体験しようがない。夜勤のドライバーでもそういった心霊体験をした事がある人は稀だと思う。

泥酔客「スッキリ」してから乗車を!

 ドライバーにとって怖いのは心霊現象よりも泥酔したお客様だ。

 車内で寝てしまい、いくら声をかけても起きないお客様や飲み過ぎて嘔吐していまうお客様も稀にいる。寝て起きないお客様の場合は体を揺すったりして起こしたいのだが、ドライバーはそれはできない。なぜならセクハラで訴えられる場合があるからだ。

 それとお客様の体に触れて起こした場合、お客様の私物を盗んだと疑惑をかけられる可能性があるので、タクシードライバーになる研修の段階でお客様の体に勝手に触れてはいけないと教えれている。

 昼勤の僕だが、朝6時頃から出勤しているので朝一で泥酔したお客様を乗せる事は多々ある。寝て起きないお客様を乗せた事も何回か経験している。ある時は10分、20分ずっと大声で「お客様~」と声をかけてやっと起きてくれた。

 その経験から、泥酔して寝そうなお客様を乗せた場合は、目的地を聞いて場所が分かっていても曲がり角に差し掛かる度に「右折ですか?左折ですか?」と声をかけ、熟睡させないようにしている。いくら声かけしても起きない場合は交番に行って対応してもらうが、時間がかかる。そして嘔吐されてしまうと、清掃と臭い取りでその日の営業はできない。

 その為、タクシードライバーにとって怖いのは心霊現象よりも泥酔したお客様を乗せる事なのだ。泥酔したお客様にお願いしたいのは、吐きそうな体調の時はタクシーに乗る前に一旦トイレでスッキリしてから乗ってほしい。その方がお客様もドライバーも気持ち悪くなる事はないからだ。

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