【沖縄県知事選】玉城デニー氏が街頭演説会「誰1人取り残さない沖縄」掲げ
- 2022/9/7
- 政治
任期満了に伴う沖縄県知事選挙(9月11日投開票)に立候補している現職の玉城デニー氏(62)=立民、共産、れいわ、社民、社大、にぬふぁぶし推薦=の街頭演説会が9月7日、那覇市の県民広場前で開かれた。街宣車の道向かいにはイメージカラーの緑のハチマキを巻いた多くの支持者が集結。弁士たちが「辺野古に新しい基地を造らせない」「平和な誇りある豊かな沖縄を」「誰1人取り残さない社会を」などと訴える度に大きな拍手が湧き、玉城氏の2期目当選に向け機運を高めた。
大会では米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する「オール沖縄」勢力から、赤嶺政賢衆議院議員や選挙母体「ひやみかちうまんちゅの会」会長の城間幹子那覇市長、若者代表で18歳の平田愛海さんらが連帯の挨拶をし、13人がマイクの前に立った。
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玉城氏 辺野古移設反対「民意は1ミリもぶれていない」
弁士や他選挙の立候補予定者による挨拶の後、最後にマイクを握った玉城氏は冒頭で、1期目からキャッチフレーズに掲げる「誰1人取り残さない沖縄」を改めて強調した上で「みんなを大切にしましょう。沖縄らしい、本当にちむぐくる(思いやり)のある未来をつくっていきたい」と力強く語った。
4年前、翁長雄志前知事の意志を継いで辺野古移設反対を訴え、県知事選の過去最多得票で当選したことを念頭に「政府を相手に選挙に勝つという意味をしっかりと噛み締めてください。勝って、これが沖縄県民の民意だということを堂々と政府に申し上げたい。民意は1ミリもぶれていないということを示しましょう」と、拳を握りながら訴えた。
今回選挙においては、学校給食の無償化や母子健康包括支援センターの機能拡充など子ども、や若者、女性への支援充実を「県政の最重要政策」に位置付け、経済振興策ではコロナ禍で打撃を受けた観光業の再生に向けた予算措置や、1期目で建設に着手できなかったMICE施設の計画推進などを掲げている。基地問題を含め、政策をより前進させていくため「今度の選挙は絶対に勝たないといけない。皆さん一人一人がこの選挙に勝つという気持ちを胸に、そのための行動をしていきましょう。私の勝利は、皆さんの勝利だと信じてください」と連帯を訴えた。
最後は弁士の平田さんが、人生初の投票を自身に入れたと語ったことに触れ「18歳の初めての一票も、年齢を重ねられた皆さんの、何度も投票してきた方の一票も、玉城デニーは絶対に大切にしたい。全身全霊を込めて報いていきたい。この選挙、一緒に勝ちましょう。にふぇーでーびたん(ありがとうございました)」と述べ、頭を下げた。