【沖縄県知事選】玉城デニー氏が街頭演説会「誰1人取り残さない沖縄」掲げ
- 2022/9/7
- 政治
若者代表「この時代を変えられるのは私たち」
7月の参議院選挙で2期目当選を果たした伊波洋一氏は、辺野古移設について「選挙の世論調査においても、県民投票においても反対の民意は明らかです。このような民意があるにも関わらず、移設の容認、推進を公約に掲げる候補者を当選させるわけにはいきません」と強く訴えた。米軍基地が返還された後、那覇市おもろまちや北谷町美浜、北中城村ライカムなどが発展した例を挙げ「1つ1つ基地を撤去し、その跡地利用でしっかりと街づくりをすることが沖縄の道です。次代の子どもたちのためにも、圧倒的な形で勝利しましょう」と声を張り上げた。
若者代表の平田さんは「最低賃金でバイトに励み、学費を貯めるために働いています。奨学金を借りれず、夢を諦める学生もいます。若者も、様々な困難がある中で頑張っています」と訴え、「私たちが生きるこの時代を変えられるのは私たちです。共に声を挙げましょう」と呼び掛けた。
労働者を代表して挨拶した県労働組合総連合の穴井輝明議長は、最大の対抗馬である佐喜眞淳氏の陣営が「危機突破」をキャッチフレーズに掲げていることに触れ「危機突破をしたいのは私たちです。普天間基地の危険からの突破、辺野古新基地建設の押し付けからの突破、命の水を汚染するPFAS(有機フッ素化合物)からの突破、自公政権を突破し、突き抜けようではありませんか」と強調。自公政権下での消費税増税や、最低賃金の低さなども批判した上で「要求を勝ち取るためには、要求の統一、結集する数の力、そして何より団結の力です」と語り、連帯を求めた。
子育て世代「命の尊厳に重きを置いている」
子育て世代の代表で0歳の息子がいるという當山愛美さんは、子どもが産まれて「命ってこんなに尊いんだな」と改めて感じたという。コロナ禍や苦しい経済状況など、厳しい社会環境の中で「私たちはぬちどぅ宝(命こそ宝)よりも目先の利益、お金に執着していませんか」と問い掛け、「『誰1人取り残さない沖縄へ』というスローガンは、命の尊厳に重きを置かなければ絶対に成し得ないものです。小さいことにも、大きいことにも目を向けて、一つ一つの公約に真摯に向き合っているデニーさんの姿を見て、私は心から応援したいと思いました」と述べ、玉城氏への支持拡大を呼び掛けた。
最後は選対事務局長の照屋大河県議の音頭でガンバロー三唱が行われ、登壇者と支持者が気持ちを一つにした。