北谷町長選、渡久地氏初当選 16年ぶり新町長 野国町長の後継
- 2021/11/22
- 政治
11月22日に投開票された沖縄県北谷町長選は、無所属新人で前町議の渡久地政志氏(42)==社民、社大、にぬふぁ、共産、立民推薦=が5713票を獲得し、初当選を果たした。16年ぶりの新町長誕生となる。
今回の町長選には渡久地氏を含めて3人が立候補。無所属新人で前町議の阿波根弘氏(63)=自民、公明推薦=は3609票、同じく無所属新人で前町議の仲栄真恵美子氏(69)は2050票だったが、渡久地氏が投票総数の約半数を獲得して三つ巴戦を制した。
投票率は52.62%、当日有権者数は2万1856人、投票総数は1万1501票(うち有効投票数1万1372票)。
渡久地氏は4期16年務めた現職の野国昌春町長の後継として、幅広く支持を集めた。現町政への信任票ともいえ、選挙戦中に渡久地氏が掲げた「継承からさらなる発展」のキャッチフレーズ通りに町政をかじ取りできるかが重要なポイントとなりそうだ。
学校給食費や子ども医療費の無償化、新型コロナ対策追加支援など「くらしの視点」を掲げて当選した渡久地氏。米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に対して、保革を超えて反対する「オール沖縄」勢力の一員として支援も受けた。42歳の首長は沖縄県内で最年少だ。
町長選と同じく16日に告示された北谷町議会議員補欠選挙は、無所属新人の平田潤一郎氏(30)と米須清一郎氏(52)が無投票当選している。