沖縄の「フードリボン」が2位入賞で快挙 「IVS2022  LAUNCHPAD NAHA」

 

「ファッション業界に新しい風を吹かせる」

2位入賞を果たした「フードリボン」の宇田さん

 沖縄から参加して2位となった「株式会社フードリボン」は、社長の宇田悦子さんが登壇。これまでは廃棄されていたパインの葉やバナナの茎といった未利用農産資源を天然繊維にする「ファーマーズテキスタイル」をプレゼンした。

 オーガニックコットンの供給が追いついていないアパレル業界の情勢を説明し、農産資源を天然繊維として活用することで「畑の真ん中を繊維工場にすることが可能です」とアピール。さらに、現在特許出願中の専用機械を東南アジアなどにも展開することができれば、農家の所得向上にもつながる可能性も挙げ「ファッション業界に新しい風を吹かせ、社会を変えるビジネスに挑戦します」と強調した。

 講評では審査員から「地に足のついたサスティナブルな感じが時代に合っている」「今後のアパレル業の排出量を考慮すると推したい事業だ」などと絶賛の声が上がった。結果発表後、会場で表彰された宇田さんは「とてもびっくりして、胸が高まっています」と喜びを噛み締めながらコメントした。

 熱戦を制して優勝を手にしたのは、自社で手掛けるフレッシュペットフードをプレゼンした「株式会社 PETOKOTO(ペトコト)」の大久保泰介さんだった。国産食材を使用した保存料無添加のペットフードを自ら壇上で食べてみせ、「ペットを家族として愛せる世界へ」とアピールして会場の心を掴んだ。

 優勝・参加企業にはスポンサー企業から世界初となるヘリコプターサイネージ1ヶ月無料掲載やオフィス利用権など、事業開発をサポートする商品が多数贈呈された。

■関連リンク
IVS2022 NAHA WEBサイト
フードリボン WEBサイト

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真栄城 潤一

投稿者記事一覧

1985年生まれ、那覇市出身。
元新聞記者、その前はバンドマン(ドラマー)。映画、音楽、文学、それらをひっくるめたアート、さらにそれらをひっくるめた文化を敬い畏れ、そして愛す。あらゆる分野のクリエイティブな人たちの活動や言葉を発信し、つながりを生み、沖縄の未来に貢献したい、と目論む。

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