FC琉球とパートナー企業が防災用LEDランタンを那覇市に寄贈 台風6号での大規模停電渦中

 
「ソルピカ」を寄贈したFC琉球常務執行役員の荻原直樹さん(左)と、受け取る那覇市総務部防災危機管理課の屋良剛課長

 サッカーJ3のFC琉球とそのパートナー企業の合同会社HeidiHeidi(那覇市久米、代表:ユン・ヨンドゥ)が8月4日、台風6号による沖縄県内の停電発生被害を受けて那覇市に防災用LEDランタン「ソルピカ」100個を寄贈した。
本来は同12日に開催されるFC琉球のホームゲーム開催に合わせて使用する予定だったものを、県内で停電の被害が多数出ている状況を鑑みて「困っている人たちのために役立ててほしい」として寄贈した。

 台風6号の被害は、沖縄では近年稀にみるほどの大きなものになっている。8月1日に本島地方に暴風警報が発表されてから、県内での停電戸数が急増。沖縄電力などによると、翌2日には県内総戸数の約3割を超える21万戸以上で停電する事態となった。随時復旧中だが、5日現在でも3万戸超が停電しており、既に3日以上電気が通っていない世帯も未だ多数ある状況となっている。

 こうした状況を受けて、FC琉球常務執行役員の荻原直樹さんが那覇市役所を訪問し、ソルピカを寄贈した。

 ソルピカはジッパーのついた袋にLEDライトが取り付けられら軽量のランタンで、袋の中に200ml程度の水と塩を入れ、振ってかき混ぜると点灯する。電源が不要で水と塩だけで発電できる仕組みになっている。連続点灯時間は最長で120時間。塩水をすすいで保管すれば、再使用も可能となっている。

■関連リンク
塩水で点灯するライト 災害時の停電で威力を発揮 ‖ HUB沖縄


真栄城 潤一

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1985年生まれ、那覇市出身。
元新聞記者、その前はバンドマン(ドラマー)。映画、音楽、文学、それらをひっくるめたアート、さらにそれらをひっくるめた文化を敬い畏れ、そして愛す。あらゆる分野のクリエイティブな人たちの活動や言葉を発信し、つながりを生み、沖縄の未来に貢献したい、と目論む。

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