2022年はどんな年だったのか② HUB沖縄アクセスランキングTOP10(5〜1位)

 
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 2022年も今日で終わり。今年も世の中は新型コロナウイルス感染症の影響からは逃れられず、ウクライナで戦争も始まり、物価高や電気料金の値上げなど、まさに“激動”と言っていい1年でした。沖縄県内のニュースを中心に発信するHUB沖縄では、どんな記事が多く読まれたのか。
 アクセス数を基に上位10本の記事をランキング形式で、一部の記事は執筆者による振り返りコメントを付けて発表します。2022年がどんな1年だったのか、何があったのか、年の瀬に少し振り返ってみてはいかがでしょう。今年最もたくさんの人が読んだ記事はどんな記事なのか。トップ5をどうぞ!


第5位 ファンの青春も“大復活”させた「沖縄アクターズスクール大復活祭」ライブレポ

(写真提供:沖縄アクターズスクール大復活祭実行委員会)

 10月2日に沖縄コンベンションセンターで開催された「沖縄アクターズスクール大復活祭~本土復帰50周年記念」は、大盛況で幕を閉じた。
 B.B.WAVES三浦大知玉城千春(Kiroro)、知念里奈島袋寛子DA PUMP、そしてMAXという豪華出演陣が一堂に会したステージは、決して懐古的なものではなかった。幼少の時から叩き込まれた“アクターズ魂”を原動力にして、それぞれの道を走り続けてきたアーティストたちの歌い踊る喜びに満ちたパフォーマンスの数々。それは、見届けた多くのファンの青春を“大復活”させただけでなく、今現在とこれからの沖縄に向けた力強く盛大なエールとして鳴り響いた。

ファンの青春も“大復活”させた「沖縄アクターズスクール大復活祭」ライブレポ

◆執筆者コメント◆
“アクターズブーム”どストライク世代としては、私情抜きには書けない記事でした。熱心に追いかけていたわけではないのですが、小学校高学年、そして中学生時代を通して街中で鳴り響いていたSPEEDやDA PUMP、そしてMAXの楽曲たちが思った以上に身体に染み込んでいるのだとあらためて感じたし、そしてアクターズ楽曲とアーティストのパフォーマンスの強度の高さを思い知った楽しい取材でした。詳しくは記事を読んでほしいのですが、島袋寛子さんのステージ最後でのSPEED復活からのDA PUMPの流れは、今まで色んなライブを鑑賞してきた中でも見たこと無いくらいの爆発的な高揚感が会場を包んでいて、2022年で最も興奮した瞬間だったと思います。(真栄城)

第4位 松永真樹さん新著がAmazon新着1位 2年前から名護市在

名護市在住の講演家・松永真樹さん(40)の自身3作目となる著書『恋人夫婦―大切な人と幸せな毎日を送る 51 のヒント―』(サンクチュアリ出版)が、大手通販サイトAmazonのエッセー部門と文学部門で新着ランキング1位を獲得した。発売日である9月19日以前の予約段階で達成したもの。同書では、筆者の真樹さんが妻の友紀さんと「いつまでも恋人のような夫婦でいるため」に10年間実践してきた考え方と行動の数々を、失敗談も赤裸々に交えつつ51項目に渡って紹介している。

松永真樹さん新著がAmazon新着1位 2年前から名護市在

◆執筆者コメント◆
筆者の松永さんは妻の友紀さんを「大好きでいるプロ」。そのプロの技を書き綴っていたらAmazonのカテゴリーランキングで1位になったという偉業です。照れずに妻に愛を伝えようという、私含めいろんな人の教訓になるような内容満載です!(長濱)

第3位 沖縄北部テーマパーク事業を支援 地元参加型ファンドで県民を当事者に、SCOM

ジャパンエンターテイメント(名護市、加藤健史代表、以下、ジャパン社)が2025年前後の開業を目指す沖縄本島北部の新テーマパーク事業について、県民が資本参画できる仕組みが動き出している。
 沖縄県内の中小零細企業を対象としたファンド運営を手掛けるSCOM(エスコン、藤本和之代表)が、沖縄に所縁のある県内外の企業や個人が投資できるファンドを設立し、募った資金をジャパン社に出資する。長期的に沖縄観光に多大なインパクトを与えることが見込まれるテーマパークについて、県民の当事者意識を高めることで、持続可能な事業にしていく狙いだ。SCOMの上間喜壽取締役(上間フードアンドライフ会長)にファンドの設立に至った背景や、その波及効果を聞いた。

沖縄北部テーマパーク事業を支援 地元参加型ファンドで県民を当事者に、SCOM

◆執筆者コメント◆
「沖縄の基幹産業」と言われる観光業は、ポテンシャルの高さゆえに県外、海外からもホテルなど多くの投資が行われています。そのため、地元の出来事であってもどこか他人事のような感覚の人も多いのではないでしょうか。そんな中、沖縄に所縁のある企業や個人が県内で進む大規模なプロジェクトに投資できる地元参加型のファンドを構築したSCOMの取り組みは非常に興味深いものでした。「自分たちも関わった」という当事者意識は、沖縄のホスピタリティを高めることにも繋がりそうです。(長嶺)

第2位 【論点整理】ひろゆき氏の辺野古ツイートにいいねを付けた28万人の方へ

 今月3日・4日、インターネット掲示板2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)創設者で実業家のひろゆき氏が、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前を訪れた。その際、「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」と笑顔の写真をTwitterにアップしたことから、玉城デニー沖縄県知事がコメントを出すまでの一大論争となっている。
 そもそもの出発点となった投稿、辺野古ゲート前での「座り込み運動」の現状などから論点を整理してみる。

【論点整理】ひろゆき氏の辺野古ツイートにいいねを付けた28万人の方へ

第1位 「観光客は戻っても売上は戻っていない」 苦境続く観光業界の不満噴出

「観光客が戻っていても、観光業界の経営は戻ってきていない」

 県内の観光産業に関連する団体で構成する「沖縄ツーリズム産業団体協議会」の意見交換会で、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の下地芳郎会長がそう口にした。
 10月27日に開かれた会合では、10~12月の沖縄県内への入域観光客数見通しや、那覇空港国際線の運行再開などの報告では「回復傾向」という言葉が見られた。だが一方で、意見交換では多くの団体から未だ観光業が人手不足を中心とした苦境に立たされている現状を訴える声が噴出した。

「観光客は戻っても売上は戻っていない」 苦境続く観光業界の不満噴出

◆執筆者コメント◆
「苦境」「窮状」「危機」「大打撃」……。コロナ禍に突入して、断続的に沖縄の観光業界を取材して記事にしていく中で、これらのワードを何度使ったか分かりません。年が明けて少しすると、コロナ禍になって3年が経ちます。この記事にした会議で事業者の人たちの意見を聞いていると、コロナの期間中に国や県の観光業界に対する支援はどれくらいの実効性があって、どれくらいのレベルで現場の人たちが実際に助かったのか、そして足りない部分や無駄な部分は何だったのかという検証作業が圧倒的に足りていないと感じます。ましてや沖縄県は「観光立県」と標榜し、観光を「リーディング産業」と位置づけている。それにも関わらず、観光関連の支援策には全国に先駆ける先進性を打ち出せてはおらず、不満と危機が募り続けている状況です。今年秋ごろからは観光客が戻り始めているとはいえ、深刻化している人員不足解消の道のりもまだ遠いように思います。来年も同じことを繰り返せば、また大きな損失を重ねる気がしてなりません。引き続き動向を注視していきたいと考えています。(真栄城)


エンタメに暮らし、経済、そして政治と、10〜6位に引き続きトップ5も各ジャンルの記事がランクインしています。ランキングで今年を振り返ってみて、2022年を感じる記事はあったでしょうか。

HUB沖縄では、来年も引き続き独自の視点で取材した記事を発信していきます。それでは良いお年を!

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