経済効果はピーク時の3割程度 コロナ禍の影響続く、22年沖縄プロ野球キャンプ

 

 沖縄の地元シンクタンク「りゅうぎん総合研究所」が、沖縄県内における2022年のプロ野球春季キャンプの経済効果をまとめた。今年は2年ぶりに有観客となり、前年比83.7%増(198,100万円増)の434,700万円となった。ただコロナ禍の第6波に伴い、沖縄や県外の一部地域にまん延防止等重点措置が適用されている状況下で人流が抑制されていたため、感染拡大前のピークだった2019年の1,413,100万円と比較すると69.2%減(978,400万円減)となった。

延べ観客数は約11万4千人

(りゅうぎん総合研究所提供)

 今年2月に県内でキャンプを実施した国内プロ野球球団数は、前年と同じで1軍が9球団、2軍が5球団、3軍はゼロ。開催球場は1増の14球場だったが、実施期間は前年より短くする傾向が見られた。

 感染対策としては来場者数の制限や声援の禁止、マスク着用などの他、来場者に対して県の接触確認アプリ「RICCA(リッカ)」の登録や氏名・連絡先の把握の徹底といった対応が取られた。

 延べ観客数は約114,000人(オープン戦含む)となり、無観客だった前年から全増となったものの、コロナ禍以前のピークだった2019年の約408,000人と比べると以前として大幅な減となっている。天候不順により屋内練習が多く、練習試合やオープン戦が雨天中止になるなど、期間中の降水量が平年より多かったことも観客数の押し下げ要因となった。

 延べ観客数のうち、県外客は約9,000人と推測され、19年の92,000人と比べて1割ほどにとどまった。

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