内戦続くミャンマーは国際社会から見捨てられたのか 沖縄から立てる三本指
- 2022/4/1
- 国際
「命どぅ宝」をミャンマーにも
ソウさんのお店「ロイヤルミャンマー」から歩いて1分ほど、同じく栄町市場内に、自身が事務局長を務める「在沖縄ミャンマー人会」の事務所がある。中では約80枚の写真やパネルが展示されている。燃える街、亡くなる前には笑顔だった女性、デモを行う市民たち。軒先ではミャンマーへの支援を訴えるメッセージTシャツやエコバックなどを販売しており、収益はミャンマーの人々へと寄付される。
ソウさんは「ミャンマーの人々は『何をされても抵抗をやめない』という覚悟です。負ける気はしません」と力強く語る。今では国軍側にいた人々が市民側に鞍替えする例も増えているという。
事務所での取材中、ジャリンジャリンと音が鳴った。軒先の募金箱に、通りすがった女性が財布をひっくり返してありったけの小銭を入れていった。沖縄から届ける支援の輪。事務所内の目立つ場所には、別の人が残していったこんなメッセージが貼られてあった。「『命どぅ宝』という沖縄の言葉。ミャンマーでも同じ」。抵抗運動のシンボルである3本指を、ミャンマーの人々と共に立て続けたい。