OIST10周年で巡回写真展 科学画像で研究紹介

 
OIST提供(以下同じ)

 沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、昨年11月に設立10周年を迎えたことを機に、記念事業として県内各地で「Images of Science サイエンスの写真展」の巡回展を2月14日から開始している。研究機器やコンピューターデータの画像など、普段の生活ではなかなか見ることのできない約60点の画像を通して、この10年間で行われてきた多様な研究の一端に触れることができる。

 開催日程は以下の通り。

2月14日(月)~3月11日(金)ジュンク堂書店那覇店2階
3月22日(火)~4月 8日(金)内閣府庁舎8号館ロビー(東京)
4月18日(月)~4月28日(木)沖縄県庁ロビー
5月 9日(月)~5月18日(水)恩納村役場ロビー
5月23日(月)~5月27日(金)OIST東京オフィス(国際文化会館)

恩納村との共同プロジェクトも

 また、OISTは恩納村と共同で、恩納村の地域再生計画を発足させている。OISTでの海洋科学研究を通して、村の観光・水産資源である美しい海を守ることで恩納村のブランド力向上を進める。「企業版ふるさと納税」(地方創生応援税制)を活用し、2022年度末までに5000万円〜1億円を目標に寄付金を募る。

 環境DNA解析の手法を用いることで、サンゴ礁のモニタリングや生物の環境アセスメントを行い、サンゴ礁保全に寄与する。さらに恩納村漁協や沖縄県水産海洋技術センターと共同研究した技術を用いて、モズク生産の向上にも取り組む。

 その他、物理的・海洋生態学的な観点から軽石漂流シミュレーションなどを実施し、恩納村やその他自治体の漂着軽石対策に対してのアドバイスも行う。

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長濱 良起

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フリーランス記者。
元琉球新報記者。教育行政、市町村行政、基地問題の現場などを取材する。
琉球大学マスコミ学コース卒業後、県内各企業のスポンサードで世界30カ国を約2年かけて巡る。
2018年、北京・中央民族大学に語学留学。
1986年、沖縄県浦添市出身。著書に「沖縄人世界一周!絆をつなぐ旅!」(編集工房東洋企画)

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