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元プロバスケ選手の根間さん 母校・長嶺中で後輩指導
- 2022/8/19
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沖縄県出身の元プロバスケットボール選手で、現在はBリーグ1部・滋賀レイクスターズのU15ヘッドコーチ(HC)を務める根間洋一さん(43)が8月18日、母校である豊見城市立長嶺中学校でバスケ教室を開いた。参加した同校の男女バスケ部員約40人は、国内の一線で磨かれた質の高い技術を自分のものにしようと、真剣な眼差しで根間さんの指導に耳を傾けていた。
根間さんは1979年生まれ。長嶺中時代に全国中学校体育大会で優勝し、北谷高校、法政大学を経て、日本バスケットボールリーグ(JBL)の横浜ギガキャッツに入団。bjリーグの富山グラウジーズに所属していた頃は主将も務めた。現在は滋賀のU15HCをしながら、U18のアシスタントコーチ、球団ユースチーム全体の育成ディレクターも兼務している。
1対1を中心にコツを伝授
「1対1のディフェンスでは相手がドリブルしたら1ステップ下がる意識を持って」
「大きい動きは次の動作に不具合を起こすから、ボクサースタイルで細かい動きで付いていく」
クリニックは午前10時から約2時間開かれた。「どのカテゴリでも1対1は必要になる」(根間さん)と、1対1での技術や心構えを中心にプレーのコツを伝えた。
終盤には、指定された動きやパスでシュートまでを行う練習も実施。その際、根間さんは「試合中にコーチが説明した内容をなるべくすぐに理解できるように意識してください。それが第4クオーターの勝負所で生きてくるから」と話し、戦術理解度の高さも選手としての質を高める要素になることを示唆した。
クリニックを終えた後には、那覇市のバスケ専門店「ステップ・バイ・ステップ」から寄贈されたバスケ用のソックスが選手たちに贈られた。
代表で挨拶した男子主将の徳元毎輝さんは「色々なことを教えてくれてありがとうございました。習った技術を試合でも使えるように練習を頑張ります」とお礼を述べた。女子主将の川満さくらさんは「試合で使えるフェイクや足の使い方を教えてくれてありがとうございました」と話した。
コロナ禍「コントロールできることに集中を」
根間さんの指導法を見た長嶺中の與那覇正樹校長は「なぜこの練習をするべきなのかとか、子どもたちのために噛み砕いて説明していてとても分かりやすい。コロナ禍で練習が難しい時期もあったので、こういう機会は子どもたちの成長につながると思います」と嬉しそうに語った。
最後に生徒の前で挨拶した根間さんもコロナ禍に触れ、「みんなはコロナで中学生活の大切な時間を奪われたと思うけど、今から自分の人生とどう向き合って頑張っていくかを考えることは大切です。コントロールできないことより、自分でコントロールできることに集中していってほしいと思います」と将来に向けた心構えを説いた。
学校には根間さんが現役時代に着用していたサイン入りユニホームも寄贈された。